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『いつに婚約宣言を?』

この婚約発表話を終えたらダンジョン行く予定

 婚約発表を15歳になったらすると思い出した次の日、俺は王宮にきてローズの部屋にて彼女といた。いつごろ発表をするのか相談するためだ。


「で、いつごろ発表する?」

「旦那様が望む時ならば、私はいつでも」


 本当になんかこういい人なんだよなぁ。


 4年前から付き合ってはいるが、こういうところはずっと変わらない人だった。それはいいんだけど、結局いつにしようか?


「今の季節が春ですから、今の方がいいと思うのですが・・・」

「いやいや、やはり夏に言うのが良いじゃろう。夏祭りの時に堂々と宣言できるからな」

「秋の方がいいと思うのですが。実りの秋とも言いますし、充実した関係になれますようにとかけるのがいいのではないかと?」


 ふむ、従魔たちにも意見を出してもらったが結構分かれるな。ちなみにスラ太郎は寝ていた。なんでも最近暖かくなってきたので眠いとか。わかるけどね。


「うーん、というか婚約発表なんてどんな風に行うんだ?」


 そもそも、こんなことはしたことがない。王族や、貴族の中にはこうやって派手に宣言して婚約発表すものがいるというが、そこまで派手にはしたくないんだよな。


「そうじゃのう、昔友人に同じようなことをしたやつがおってな。そいつの時は確か掲示板にて参加者を募って祝ってもらってたな。あの時はドラゴンの婚約発表だと書いていなかったから、ドラゴンと分かった途端に泡吹いて倒れた人間もいたのぉ」


 それ、いつ頃なんだろう・・・。というかドラゴンでもやっているのか。


「そういえば、アルテミスさんは旦那様の第2婦人とかになる気はあるのですか?」


 ローズがなんか飛んでもねぇ爆弾発言してきやがった!!確かにドラゴンはモンスターの中でも人と子を成すことができるらしいけどさ、今何でそんなこと言ったんだよ!?


「うーん、主殿が望めばかのぉ」


 おい、アルテミス。何で少し頬を赤らめているんだ。今ローズとの婚約発表があるのにそんな話になるんだ。


「というか、ローズ。お前ってなんで俺が第2婦人とかとるみたいにで話したんだ?」


 この世界では一応多重婚は認められているらしいけどさ。


「だって、旦那様の従魔ってみんなきれいな女性の方々じゃないですか。モンスターだといわれてもほとんど人にしか見えませんし」


 言われてみるとそうである。従魔全員が一応人に近い姿をしているんだよな。


「ですから旦那様には彼女たちも妻にする気があるのかなって?」

「つ、つ、つ、つ、つ、妻!?私たちがですか!?」

「ご主人の妻・・・悪くない。むしろばっちこーい」


 そのローズの発言にハクロは顔を真っ赤にし、カトレアはなんかカモ―ンと誘ったポーズをとった。


「いや、でも彼女たちはモンスターだよね。人とモンスターが結ばれることが」

「でも、アルテミスさんのようなドラゴンや、神獣といったたぐいのモンスターの中には人と結ばれる方もいますよね」


 実際、歴史的に見ればそう少なくはなかったらしい。ただ、どれも人型になれるものだけが成っており、近年はそういったモンスターは減少傾向にあるらしく、そういった話はほとんど聞かれないようであった。


「私は正妻であれさえすれば、別に旦那様が何人妻をとってもいいのですよ」


 そうなのかよ。それでいいのかよローズよ。


「うーん、まあ、その話は別の機会にして、今はローズとの婚約発表をいつごろにという話だったよね」

「それなら昨日のうちに決まったぞい」

「「「「国王様!?」」」」

「お父さん!?」


 いきなり国王が部屋にはいってきたんだけど!?というかまた勝手に何か決めたの!?


「ゼロ殿よ、ローズとの婚約発表は明後日の昼頃にするぞい!!場所は王宮の大広間にてほかの貴族も呼んでるぞい!!」

「「また勝手に決めたんですか(じゃ)!!」」

「ぐほうっ!?」


 またハクロとアルテミスのきれいなパンチが決まったな。ローズとの婚約が決められたときにもあったよな。


  


 とにもかくにも、もう招待状が送られたらしく、俺とローズの婚約発表は明後日に決まったのであった。


 ちなみに、ハクロたちはまだ国王が勝手に決めたことに怒って簀巻きにしていたのは言うまでもない。

後日談

前にも同じように勝手に決められていたことがあるとハクロたちに聞いたカトレアが、簀巻きにされた国王様の鼻毛をゴーレムたちに一気に引っこ抜かせたという。

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