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『対抗策』

今回は結構やばい敵ですなぁ

 帝国に怪物が現れて約2時間後、怪物はその心が導くままに王都に目指して進行していた。


 その巨大な体で何もかも薙ぎ払い、邪魔な岩などは口から放たれる光線で吹き飛ばし、直線コースで進んでいた。





 帝国、城壁の外側~


 地面が揺れ、そこから1体のゴーレムが地中から出てきた。


 ゴーレムの中からは二人の人が出てきた。


「ぶはっ、死ぬかと思った!!」

「九死に一生を得たよ!!」


ゼロとモッセマンであった。






 あの投げられてきた城につぶされる直前、カトレアが素早く、前にも使った地中に潜れるあのゴーレム(ゲッ〇ー2)を出して、従魔たちを素早く従魔用空間に収納して、それに急いで乗ってなんとか地面に潜ってつぶされるのを回避した。


「ふぅ、カトレアナイス判断!!おかげでなんとか助かったよ」

『いえ、とっさに思いついたものですから』

「それにしてもこんなゴーレムがあってホントに助かったよ。ゼロ君の従魔が作ったゴーレムって結構役にたつね」


 従魔たちを全員だし、これからどうするか考えることにした。


「さて、あの怪物をどうするかだ」

「見た感じかなり強そうでしたもんね」

「あの口から出される光線が厄介じゃな。あれを食らったらただで済むまい」

「スライムキカナイヨ・・・」

「『ウッドマン』も壊れましたしね」


 あ、これ完全に詰んだわ。まじで打つ手がない。


「ゼロ君たちでも打つ手がないのかい!?」

「そうなりますよね・・・」


 正直言って魔法が効くかも怪しい。あの全身の硬そうな表皮はどことなくあらゆる攻撃が効かなさそうな感じがした。


「あ、そういえば鑑定をまだしていなかったな」

『鑑定ならすでにしています』


 世界の声さんマジで優秀。


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名前:ゼル・ウィーキッドネス・サクアシ(元)

種族:人間(現在鑑定不可能状態に陥っています)

MP:鑑定不可能

ATK:鑑定不可能

DF:鑑定不可能

スキル:「黒魔石の力」「激臭足の守り」

称号:「真の臭い足を持ちし者」「強欲者」

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・・・なんじゃこりゃ!!ステータスがアルテミスと似たようなことになっているじゃん!!というか、なんだこのスキルと称号!?


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「激臭足の守り」・・・あまりの足の臭さに大地はその激臭に枯れはて、寄せ付けない臭いを持つ

「真の臭い足を持ちし者」・・・足クサの王

「強欲者」・・・*現在この情報閲覧は不可能です

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 鑑定した内容を一応皆に話した。


「我とほぼ近いステータスか・・・」

「それ倒すの無理じゃありません?」

「というか、あんな怪物になっても足の臭さは残るのか・・・」

「もしさ、アンネルさんがあの怪物になったら同じようなことになるんじゃないかな?」

『世界の声である私のところにもにおうレベルです』

 

 おい、世界の声。お前本当に世界の声か?なんかモンスターのような気がどうもするんだが。


『・・・』


 あ、黙った。


「しかし、アルテミスとほぼ同じか・・・待てよ?」

「どうしたんじゃ主殿?」

「あいつの防御力は凄まじいものだというのはわかる。けどさ、それってあの外側だけじゃないか?」


 たとえでいうならカタツムリのようなものだろうか。外側の殻は堅いが、中身は柔らかい。そういった感じじゃないのか?


「ふむ、つまり体内に思いっきり攻撃すればいいのじゃな」

「あの口の中めがけて攻撃ですか・・・、でもまたあの光線を出されたら危なくありません?」


 問題はそこなんだよな。あの威力の光線をどうしのいでいくのか。


「そういえばゼロ君は魔法もすごいのが使えなかった?」

「あんなビームとまともに張り合えるものはないんだが」


光系の魔法には確かにそんな芸当ができるものがある。だけど、あんなものに対抗できる威力のものはない。現状最大火力を出せるのは炎系の魔法になるしな。


「そうじゃ、複合魔法はどうじゃ!!主殿が以前使ったあの水と火が混じったやつじゃ!!」


 そういえばそんな魔法あったな。『スチーム・エクスプロージョン』だっけな。


「でもあれは、単なる水蒸気爆発を起こすだけだからそこまでの威力はないんだが」

「じゃが、魔法を組み合わせることはできるのじゃろう?つまり、他の魔法を組み合わせてじゃな・・・」




「・・・・という作戦じゃ。どうかの?」


 アルテミスが提案した作戦。それは確かに行けそうな気がした。



「このさい一か八かその作戦をしてみるか。みんなそれでいいな?」

「「「「了解!!」」」」

「わたくしは一応どうすれば・・・」


 あ、モッセマンさんを忘れていた。


「モッセマンさんはここで一応作戦の無事を祈ってください」

「それって早い話が戦力外通告ですよね!?」


いやだって、モッセマンさんは一応交渉人としてきているわけであって、ここで死なれたらあの怪物を倒した後に、帝国と交渉する際にいなかったら大変なんだもん。というか、この人魔法転送魔法陣以外まともに使えるものないし。

魔法に関してはそこまで有能ではなかったんだな。

複合魔法・・・ほかの系統の魔法を組み合わせて創り出す魔法。組み合わせによって威力などが変わる。

今回使う組み合わせはどうなるかな?

*先に言っておきますが、超電〇砲(レー〇ガン)や、波〇砲、か〇は〇波みたいなのは使いませんよ。

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