表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/397

『開戦の狼煙』

そういえば、この世界での戦争の勝ち負けってどうやって決めるんだろう?

王宮からの依頼達成をして、数日。いつものようにギルドにて依頼を探していると突然ギルド内に駆け込んできた男性がいた。


「た、大変だ‼︎ついに帝国軍が動き出したらしい‼︎」

「「「な、なんだってー⁉︎」」」


そういえば、12歳の時ぐらいから戦争が起きるのではないかという話はあったな。2年たっているし、もうそろそろだとは思っていたがな。


「だが、あの山を越えてここに来るまでは普通1年ぐらいかかるはずだ。ならば準備をする時間が」

「そ、それが、帝国軍の進軍はもう王都に近いところらしい!」

「なっ⁉︎早すぎるだろ⁉︎」

「どうなっているんだ⁉︎」

「わからん‼︎だが、もう迫ってきているらしい!」


ギルド内は混乱に陥った。あまりにも早すぎる帝国軍の行軍、それだけでもう大変な事態だった。


「なんかもう大混乱ですねー」

「そりゃ、あの距離だ。かなりかかるはずなにいつの間にか近くまで来ていたということだからな」


前に帝国との中間にある山まで行ったが、あの時に歩いて行ったら半年はかかったからな。


「静まれ冒険者たちよ(バカものたちが)‼︎あわてるんじゃねえ‼︎」


いきなり怒声がギルド内に響き渡った。その怒声の主は、いつの間にかギルド内にいたギルドマスターのメタドンさんだった。


「ぎ、ギルドマスター⁉︎いつからそこに⁉︎」

「さっき帝国軍が近くまで来たという話からな」


つまり、全部きいているのか。


「まったく、帝国軍が予想よりも近くに来ていたぐらいであわてるんじゃねえよ。大体早く来るための魔法なんてものあるじゃねぇか」


あ、転送魔法陣があったか。前にモッセマンさんが使っていたな。


「でも、そういう系統はたしか事前連絡が」

「この国ではだろ?帝国側がどうかは知らんな」


転送魔法陣の使用はあらかじめ届け出をする必要がある。自由に使えたら様々なことに応用が利くのだが、軍事用に利用されてしまうと色々と困ることが多いのである。


だが、帝国側ではそうはなっていないようだった。


「だけど、転送魔法陣なら、1日最高でたしか100人ぐらいしか転送できないはずだろ?だが、帝国軍はそれ以上いたはずだ」

「あの国は軍事用に開発を進めたんだろう。とにもかくにもだ、こんな話をする前にさっさと王宮に報告して会議を開くぞ!」


メタドンさんはそういい、ギルドに知らせてきた男を肩に担いで王宮まで走って行った。意外にも早かった。


「どうなるかな?」

「一応、私たちも行った方がいいでしょうかね?」


俺たちもとりあえず王宮に向かうのであった。

次回に続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ