『王都での出来事3』
没ネタ
「ハクロってさ、千年生きているんだよね」
「そうですけど?」
「なんか見た目とは裏腹に言動が少し幼いような」
「年齢とは関係ないでしょ」
なんかつまらない
「ふむ、この果物結構うまいな」
『あ〜私も食べたいですよ〜』
『プルルンプン』
「じゃあ、いくつか買って部屋で食うか」
『やったー!』
『プルーン!』
現在俺たちは王都で散策していた。一年前には来たときはこうして買い物できなかったのでしっかり散策しておきたかったのだ。
ちなみにハクロとスラ太郎は従魔用空間に収納された状態でいる。ハクロは狭いとかいっていたが、なんとかはいったそうだ。
たまたま地球のりんごみたいな果物を見つけ、買って食べてみると、味が地球のりんごよりも甘く美味しかったのだ。アポンというらしいが、どうみてもアップルをもじっただけのような気がする。
「しかし、王都かなりにぎやかだよな。活気にあふれているというか」
『すごいにぎやかですよねー。滅多に人がいるとこにいかなかったんですけど、それでも活気にあふれているのがわかりますよ』
ハクロって結構人生経験豊富そうだな。ん?モンスターだから魔生かな?
ある程度買い物し、寮へ向かおうとしていたときだった。
「とりあえずこのくら「うわぁぁ!!人攫いだ!!」
いきなり悲鳴と叫び声が聞こえ、その方向を見ると黒ずくめの人が誰かを脇に抱えて走ってきた。
その後ろをみると騎士らしき人達が必死になって追いかけていた。
「だ、誰かそいつを捕まえてくれ!」
『どうします?』
「そうだな、ハクロ頼む」
『了解です!』
その人攫いだという黒ずくめの人に向かってその真上にハクロを出した。
ハクロはアラクネで人より体が大きいため、あっという間にそいつを踏みつぶした。
あ、抱えられてた人は出現と同時にハクロが糸を使って助け出していたから無事だったよ。
ハクロの体重としては150〜180キロぐらいかな