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『戦いの後』

ハクロのお腹が貫かれたところについて


普通に「腹」と書いた場合、上半身の腹方か下半身の蜘蛛の腹のほうかわかりにくいので、少し細かく書いていました。

 デンジャラスボックスを倒し、とりあえず俺たちは移動宿屋のジョン・デーさんがいる宿屋に疲労婚倍で向かった。


 宿屋前にいたデーさんは疲れ切った俺たちを見て驚いていた。


「YO!どうしたんだZE!ゼロさんYA!」

「ちょっといろいろあってな。とりあえ ず明日の朝食は9時ごろにしてくれ・・・」

「わ、わかったYO!とりあえず風呂は沸いているから入ってきなYO!」


 なんか自分のスタイルを崩さないな。ま、なんか逆に安心できたな。


 とりあえず、風呂にはいろうとした時だった。


『マスター!ハクロガオキタヨ!!』

『ゼロ様・・・心配をかけてすみませんでした』

「いいよ、何とか無事ならそれで」

『ですが、私があのようにうかつな行動をしなければ・・・』

「そう気に悩むな。次から注意してくれればいい。だが、傷がふさがっているとはいってもしばらくは安静にしていろ」

『で、でしたらまず風呂に入りたいです・・・。傷がふさがっていますから入っても大丈夫ですよね』

「一応大丈夫か?」

『はい、なのでお願いいたします・・・』

「じゃ、出てこいハクロ!!」


 ハクロを出すと、すこし顔色が悪いようではあったが、腹の傷はあとが消えてなくなっていた。


「この短時間で良くここまで回復したな」

「一応、回復魔法と薬を施し続けましたからね。元々の回復力も相乗して回復できたのだと思われます。ただ、その分その、エネルギー不足になるのではないかと」

「カトレア、それってつまり?」

「おそらく酷い空腹が」


ぐぎゅ〜ぐるるるる


「・・・くると思いましたが」

「説明してもらっている間にか」


思いっきりハクロのお腹が鳴った。盛大にだ。


あまりの恥ずかしさに、ハクロはものすごく赤くなっていた。両手で顔を覆い隠しているけど、ちょっと涙目だな。刺された時よりも精神的ダメージが大きくないか?



「風呂の前に、飯にするか?」

「いえ、一応先にお風呂に入らないとスッキリしませんし」


ぐるるるるきゅー


また鳴った。なんかハクロの頭から湯気がでてきたんだけど。



「はううっ、生死の境をさまよって心配をかけたばかりなのにすごく恥ずかしいです・・・」

「やっぱり先に飯にするか。アルテミス、まだ材料とかはあったかな?」

「もちろんある。しかしのぉ、主殿や我らが心配したのに当の本人が空腹とは」

「それをいわないでください!」


あ、泣いた。目からかなり涙が出ちゃったよ。


だけど、ハクロのそんな様子をみて、先程まで残っていた緊迫していた空気がなくなり、なんとなくほのぼのした雰囲気になり、俺たちは笑ったのであった。


そして、ちょっと遅い夜食を食べて、風呂に入り、そのまま部屋で疲れを取るためにぐっすりと深い眠りに俺たちはついたのであった・・・。調査はまた明日からしっかりしよう。


ある意味、みんなの雰囲気を和らげるハクロであった。

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