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『作戦実行!』

夜になり、俺たちは昼間のうちに作った仕掛けを動かし始めた。


人の形をしたゴーレムだから暗闇で見れば人間のように見えた。


「なかなか出来がいいな。違和感がない」

「関節を増やして滑らかに動くようにしたの。名付けて『囮君初号機』です」


そのネーミングセンスは残念だが、なかなか上出来だった。


ちなみに、ハクロは囮君がに内蔵した糸を出しながら少し離れた場所に待機させている。今この場で囮君を近くから見ているのはスキル「隠蔽」が使えるカトレアとその上のスキルを使える俺だけである。


スラ太郎は体を分裂させて、並列意思だがなんだかわからないが片方を囮君の中に入れ、従魔用空間を通して囮君につけたスライムたちに指示を出している。





しかし、なかなか空飛ぶ怪人とやらが現れず今日は失敗だったかと思ったときだった。


バサッ バサッ バサッ


「羽音がしたな」

「ご主人、あそこにいるみたい」


カトレアが指差した方を見ると、何かが飛んできていた。


暗闇でよく見えないが、背中から翼が生えた人のような影だった。


「ハーピーではないな。手がしっかりあるみたいだ」


その影はいきなり急降下したかと思うと、あっという間に囮君を足でつかんで持ち上げた。



その影は大体200メートルほど飛んだかと思うと、囮君を高い木の上に置き、どこかへ飛んで行った。


「よしっ!気づかれないように追うぞ!」

「わかりましたご主人!」


囮君からついた糸をたどり、夜の闇のなか、俺たちは慌てず騒がず静かに追いかけるのであった・・・。

話の途中だけどちょっと後日談


囮君はスライムが全部取り除かれた後、王都にて服屋に譲り、動くマネキンとして再利用いたしました。その際に名前が変わったのはまた別のお話・・・

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