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『罠を仕掛けました』

短いかな

ガロン領につき、一泊した後俺たちは何度も攫われるという噂のもとになった場所を訪れていた。


「噂について尋ねるとここらしいが・・・」

「結構見晴らしがいいですね」


村の北側にある丘の上の一本道。そこは、すぐ向こうには民家がすぐに見えるほど近い場所だった。


「ここで夜中に歩いていると、突然肩を掴まれて木の上まで運ばれるか・・・。一体どうしてそんなことをするんだろうな?」

「わからないから調査するんですよ。んー、とりあえず糸をこの上に張り巡らせてみますか?」

「いや、それはだめだろうな。気づかれるだろう。だが糸を使うのはいいな。その相手に気づかれないように何とかつけられれば追えるもんな」

「ご主人、いい考えがある」

「どうしたカトレア?」

「みんなの特技を・・・」


カトレアが話した内容を要約するとこうだ。


まず、木で人の形をしたゴーレムをつくる。


次に、ゴーレムの表面をスライムで覆って肌色にさせ、ハクロが服を作って着せて人のような見かけにする。


その後、ゴーレムの内部を通して肩から、先だけが粘着質になっていてくっつく糸を、服の糸のほつれのように見せかけて出しておく。


夜になったら歩かせ、肩にその攫うやつが触れて糸をつけさせ、後は追えばいい。


「なるほど、その方法なら確かにいけそうだな」

「我はどうすればいいのじゃ?」


そういえばアルテミスの入るとこないな。


「アルテミスはドラゴンの姿になって、気が付かれないほど上空から見ておく。そうすれば万が一糸が切れて見失ったとしても見ていれば追いかけられる・・・と思う」

「アルテミスって夜目きくっけ?」

「一応暗くても見えるが・・・少しばかりは見にくいのお」

「見えて追いかけられるなら問題ない・・」

「結構いい作戦じゃないか」

「ふふふ・・・」


 ほめてカトレアの頭をなでると、かすかな笑みを浮かべたのであった。



 とりあえずまずはこの作戦でやってみるか。

作戦開始!

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