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『お久しぶりです』

多分忘れている人いるな。

 モッセマンさんと国王様に報告してから特に問題なしと言われ、それから王都にきてすでに4年。俺たちはいつも通り依頼を受けてはこなす毎日を続けていた。


 年齢は14歳になり、それなりに王都での生活にはかなり慣れてきたのであった。毎回泊まる宿は変えてはいるがな。なんかね、ずっと1か所にとどまることができないんだよな。というか、身長が伸びてきて結構大きくなってきたんだよな。スラ太郎はもう越したし、今はだいたい165センチぐらいにぐらいになった。ま、アルテミスやハクロは2メートルほどあるから抜かせそうにはないんだけどね。カトレアはどうだろうか?いや、いつも木の椅子にゆったりと座っている感じだが、たぶん170ぐらいじゃないか?




 そんな依頼を受けていたある日のこと。いつものように受付にて依頼達成報酬を受け取っていた。


「では確かに依頼『モンキードッグ』の討伐が確認されました。これが今回の報酬となります」

「はい、確かに報酬を受け取りました」


 報酬を受け取り、ギルドから出ようとするとそこに一人の人がいた。


 一瞬、わからなかったが、よく見るとその人は・・・・。


「え?もしかして・・・・ミットさん?」

「あ、私のことを覚えていたのですか!」


 そう、俺が生まれ育った屋敷にいたメイドのミットさんがそこにいた。


「え?誰なんですかこのひと?」

「はじめて会うのぉ」

「ご主人の知り合い?」


 そうか、ハクロたちは屋敷を出た後に従魔になったから知らないんだよな。スラ太郎はその時は今のように人型じゃなかったけど覚えているようだった。


 こんな人のでいるが多いところで話すのも目立つので、とりあえずいったん今夜泊まる宿の部屋にて話すことにした。


「えっと、ハクロたちは会うのが初めてだったよな。こちらは、俺が小さい時にいた屋敷でお世話になったメイドのミットさんだ」

「どうも、うちのゼロ坊ちゃんのお世話をしていましたメイドのミットでございます。坊ちゃんのことをいつも見てくださる従魔の皆さんよろしくお願いいたします」

「あ、アラクネのハクロです。よろしく」

「エンシェントドラゴンのアルテミスじゃ。こちらこそよろしくなのじゃ」

「ドリアードのカトレアです。よろしく」

「ああ、坊ちゃんにスライム以外の従魔が付いているなんて本当にすごいことですね」

「坊ちゃんいうのやめてくれないか?この年でいわれるのは結構恥ずかしいんだが」

「じゃあゼロ様で」

「それだと私と被るんですけど・・・」

「それよりもミットさん、なんで王都に?」


 ミットさんは確か、屋敷のメイドとして残っていたはずだった。王都にわざわざ来るなんて考えられなかった。


「それがですね、新しく屋敷がたてられましてね、そのついでに今までゼロ様が過ごしておられました屋敷が取り壊されて、ついでに新しくメイドがきましてクビになってしまいました。それでせっかくだから、冒険者として働いておられるゼロ様のもとでメイドとして生活しようと思ったのですけど・・・」

「いや、メイド必要ないんだが」


 家を持っていないため、当たり前と言っちゃ当たり前だがメイドの必要性がないのだ。家が別に買えないわけではない。ただ、冒険者として活動しているのでずっと家にいるなんてことがないから必要ないと思っているのだ。一応私財なんかはアルテミスとカトレアに収納してもらっているしね。ま、ローズとの結婚をした時には買おうとは思っているがまだまだ先だしなぁ。


というか、自分が住んでいた屋敷がなくなったんだな。それはそれでどこか悲しいな。


「そうですか、残念ですが諦めてどこかの家のメイド募集かけているところに行きます・・・」

「あ、ちょっとまって。今いいことを思いついた」



一応、安全な職場で働いて欲しいからね。あそこなら確実に安全性は高いだろう。




どこなのか予想は結構簡単につくよね。

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