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『依頼の達成報告しに行く途中1』

そういえば、この世界はタコはいないのに、イカはいるんだよな。


タコに似ていてもモンスターだし。イカはクラーケンなどのモンスターはいても、イカはふつうにいる。

イカ焼きを美味しく食した後、ギルドにもどり、ギルドマスターであったアポさんに依頼達成の確認をもらい、次の日に俺たちは港町を去って王都に戻ることにした。


帰りもアンネルさんに頼んでいたが、アンネルさんはカトレアの姿を見て驚いていた。


「おい、坊主。お前確か港町で依頼をうけていたよな。なんで従魔が増えているんだよ」

「いろいろありまして」

「ご主人・・・この人なんか臭い」

「こいつもかよ‼︎」


アンネルさんの心に深いダメージを負わせたのだった。


ついでに、こっそり鑑定をしてみると照合に「植物にも嫌がられし臭き者」が追加されていた。


アンネルさん・・・なんか本当に不遇だね。






港町をたって2日目、明日はいよいよ王都に着くというときだった。


暇だからみんなで馬車の中でしりとりをしていると、アンネルさんが何か緊迫した声で言ってきた。



「おい、最悪だ。前方に盗賊に追われているらしい馬車がこっちに来たぞ」


みると、なにやら装飾が施された馬車がこっちに全力で走ってきていた。


その後方には、約20人ほどの盗賊達らしいのが馬車を追いかけてきていた。


「盗賊か、じゃあせっかく暇だったし退治しますか」

「坊主大丈夫かよ・・・あ、そうか、そいつらがいたんだよな」


アンネルさんはこの後退治される盗賊に少し同情した。







「ヒャッハー‼︎前方にまた馬車発見!」

「あまりいいものをもってなさそうだが、ついでに襲ってしまえヤローども‼︎」

「頭領!あの馬車から何かが飛び出してきました!」

「綺麗な上玉の女のようです!」

「ふん、大方馬車から出て逃げるつもりだろうが、しょせんは1人、つかまえてやグボウッ⁉︎」


頭領とよばれた盗賊の男は、いきなり女が一気に前に迫ってきて自分の頭を蹴り飛ばされたことに気づいたのは、地面に叩きつけられてからだった。


「と、頭領ー!よくも頭領をギヨボゥ⁉︎」

「な、なんだこの糸、首に巻きついてぐっ⁉︎」


盗賊の男たちが、頭領を蹴飛ばした相手を殺そうとした途端、どこからか糸が何人かの首に巻きついて一気に締め上げられた。


「ひ、ひいっ!一体なにがコベハァ⁉︎」

「モガゴボベバブ」


また、別の盗賊たちにはいきなり上から水のような塊が落ちてきて溺れさせられた。


「な、なんだよこれ⁉︎にげられねぇ!」

「ひいいいっ!う、腕からなんか生えてきたー‼︎」


そして、他には足元に草が絡みつき、身体中から草花が生やされた。







しばらくして、盗賊たち全てが全滅した。


「や、やりすぎたかな?」


あまりに凄惨な惨状になり、盗賊たちは全員虫の息だった。


「アンネルさん、こいつらどうしたらいいんでしょうか?」

「そうだな、盗賊は捕まることが少ないからあまりはっきりとした決まりはないらしいが大体の場合は、ギルドに引き渡してしまうのがいい。引き渡されたこいつらは鉱山や、土木工事などに強制労働されるだろうな」

「死刑にはならないんですか?」

「いや、なるやつはなるが、大抵はその場で殺されるからな。坊主たちは殺しはしていないがな。まあ、生きていてもかなりのトラウマに悩まされそうだが・・・・」



身体中の骨がおられまくった者、首を絞められ呼吸しにくくなった者、溺れた者、身体中から草花が生えている者とたしかにトラウマになりそうな奴らばかりであった。


大体のやられ方で誰がしたのか分かりやすくしてみました。

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