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『イカ焼き』

焼けるイカ。そこには香ばしい香りがし始めるのであった。


って、書こうかと思ったけどなんか微妙だった。

「ギシャァァァァァァッ・・・」


アルテミスがブレスを吐いて焼くこと約10分。途中、本当にこのブレスが効いているのかわからなくなるほど暴れていたため、エンチャントの魔法を上乗せしたブレスに変えて、やっとポセイドンクラーケンが沈黙したのであった。


「け、結構苦しいのじゃ・・・」


人化して、人の姿になったアルテミスはずっとブレスを吐いていたため酸欠になったらしくグッタリと倒れた。


一応寝かせようと思ったら、カトレアが自分の乗っている木の椅子を変化させて長細くし、ベッドのようにしたかと思うと、そこにアルテミスを寝かせた。カトレアが膝枕をし、そこに頭をのせたアルテミスはなんかすっごく幸せな顔で寝息を立て始めた。


「あの膝枕かなりの威力がありそうですね・・・」

「そういえば、スキルになんかそういう安心させる効果のやつを持っていたな。結構気持ちよさそうだな・・・」


その膝枕の威力に唾を飲み込みつつ、倒したポセイドンクラーケンを見上げた。


「しかし、これどうしようかな?」


しっかり焼けたのか、辺りにはものすごくイカ焼きの香りが充満していた。足は水分が抜けたのか丸まっており、表面は焦げていたものの、少し剥がしてみると、中は綺麗に焼けていた。あ、網が完全に燃え尽きているな。網がなくなる前にたおせてよかったよ。


イカ焼きならぬ、ポセイドンクラーケン焼き網包み風の完成である。


一応、食べられそうである。


だが、この大きさは食べきれるのか?アルテミスのドラゴンの姿ぐらいのサイズなんだが。



悩んでいると、何人かの人を引き連れたアポさんが戻ってきた。みな、焼けたクラーケンを見て驚いていた。


「一応、念のために応援としてギルド職員で腕の立つ人を集めてきたのだけど、必要なかったようね」

「あ、これどうしたらいいのでしょうか?」


クラーケンを指差して聞いてみた。


「食べられればいいと思うけど、食べきれるの?」


後ろにいた人達を見てみると、みな片手に皿とはしを持っていた。食う気満々である。


「じゃあ、皆さんと共に食べますか?」

「「「食べる‼︎」」」


というわけで、ギルドの人達とともに巨大なポセイドンクラーケン焼きを食したのであった。しかし、食べきれなかった。そのため小分けにして、しばらくのあいだ、ギルドの昼飯とされたのであった。

後日談


この時のクラーケンが美味しかったため、ギルド依頼として捕獲してこいというのがしばらく出ていたという。

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