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『王都での出来事1』

没ネタ


「そういえばオークの肉ってうまいらしい」

「えっ、爆散させちまったんだが・・」

「じゃあ私が食べられる大きさまで縫いましょうか?」

「そういう問題じゃないと思うんだが」



なんかネタ的にいまいちだった

「やっと王都が見えてきたーー!!」


 野宿して、朝早くから向かっていた俺たちはやっと王都まで来ることができた。


「アンネルさんここまでお疲れさまでした」

「いいってことよ。俺だってアラクネの糸を手に入れることができたし、何よりいろいろ楽しめたからなあ」


 王都の関所前の列に並び、ここまでのことを話しているとなぜか回りが騒がしくなった。


「何かあったのかな?」

「おい、ありゃ王都関所在住の騎士たちだ」


 騎士たちはなぜか俺たちのところまで来た。


「そこの馬車とまれ!!」

「えっ、いったい何ですか!?」

「その馬車にモンスターがいるらしいとの情報が入って・・・なんだそのモンスターは!」

「え?私のことですか?」


 ハクロの声でやっと気が付いた。この騒ぎの原因もしかしてこいつか?

あ、ハクロを従魔用の空間に入れておくのを忘れてた。そういえばコイツ一応体大きいから目立つんだった。


「な、なんだあのモンスターは・・・」

「あ、アラクネ!?結構やばいやつじゃねーか!!」

「いや、でもどうやらあの馬車にいるやつの従魔のようだぞ」

「それにしても、アラクネってあんなに美しかったけ・・・」

「なんて可憐な見た目なんだ・・・」

「一晩お相手してほしいくらいだな・・・」


こりゃ確定してハクロが原因だな。アラクネなのに人間ぐらい美しい見た目してるもんな。


「おい、このモンスターは誰のものだ?」

「あ、俺のです」

「身分証明書を見せろ」


 とりあえず身分証明書を渡した。ついでにそこの兵士に渡す用の簡単な紹介状も渡した。


「ふむ・・・貴族の子か。しかも冒険者用の学校へ行くためか。魔物使い志望・・・珍しいなこんなことは。む、これには従魔はスライム一匹だと書いてあるが」

「ここまでの道のりの途中で出会って従魔になってくれたんです」

「そうよ、だから文句ないでしょ!」


頬を膨らますハクロの仕草はその美しい見た目からどこか可愛く見えて、周りのやじ馬たちもついほおを緩ませた。


「従魔自身が言うならそうかもしれないが・・・しかしアラクネを、それもこんな珍しいのを従魔にできるとは・・・。よし、通行を許可する」

「ありがとうございます」


 そして俺たちはやっと王都の中へ入ることができた。


「ふーっ、呼び止められたときはひやひやしたぜ」

「その、アンネルさん、なんでまだ俺たちと一緒に行動しているんですか?」

「ああ、一応その冒険者用の学校まで見送ってやろうと思ってだな」

「いや、地図があるんで別に要らないんですが」

「いいじゃねぇか、ここまで一緒だっただろ」

「あの、アンネルさん。あまりゼロ様に近づかないでください。なんか加齢臭くさいです」

「なに!?」


 王都の冒険者用の学校までそのやり取りは続いた。

あと、ハクロはなぜか従魔用の空間は嫌だと言って俺から離れず、かなり注目を浴びてしまっていたのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・王都のスラム街にある密室で二人の男性が話していた

「・・・なに?アラクネを従魔にしている少年がいるだと?」

「はい、先ほどそのような報告がありました。また、別の報告によると、その少年は珍しい『ヒールスライム』も従魔にしているらしく、またそのアラクネも普通ではなく美しい容姿をしているとのことです」

「ふむ、ならばその少年を監視し、徹底的に調べろ。もしかしたらあのお方の再来かもしれん」

「八ツ」


命令を受けて片方の男が消えた後、その場に残った男は空を見上げて息をついた。


「ふふふ、これはもしかすると早くもわれらの悲願がかなうかもな。しかし、そのようなレアモンスターを仲間にするとは・・・。うまいことわれらの仲間になってくれるといいが、もし敵対されてしまったら・・・」


 数分後、その場からその男も消えていた・・・・


次回予告・・・・てしたいけどやっぱ難しいからこのネタなしで

次回もしっかり続くので心配しないでください。

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