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『道中出来事4』

夜目意外に利くんだよこの世界の人は。


ハクロが感知した場所の近くにいってみてみると、確かにモンスターの群れがあった。


ちなみに今いるのは、意外に元冒険者だったアンネルさん、ハクロ、スラ太郎、そして俺である。


モンスターの群れをみたアンネルさんはそのモンスターが何かわかった。


「ありゃオークの群れだな。しかもかなりでかい」

「オーク?なんですかそれ?」

「オークってのはな、まず見た目が巨漢の人間みたいな体型と豚顏のモンスターだ。オスしかいなく、知能が低い。だが、その中にはジェネラルオークやエンペラーオークなんていて、そいつらは人の言葉を理解している奴もいるんだ」


エンペラーか。キングはいないのかな?


『エンペラーはキングが進化した種類ですが、その前に大抵討伐されるためハクロさんと同じく奇跡的確率でしか出会えません』


うん、解説ありがとうよ。世界の声さんよ。

しかし、なんか臭いがひどいな。かなり風呂入っていないんじゃないかなこいつら。


「あ、ハクロは下げた方がいい。オークはさっきオスしかいないといったろ」

「確かにさっき・・・あ、もしかして」

「その考えは当たっているぞ。奴らは他の種族のメスをさらって繁殖している。あの規模からみると少なくともかなりの数が犠牲になっているな」


オークを生むと、それだけで死ぬらしい。だが、それまで生かされてしまうのもかなりの屈辱であろう。



みているだけでいいようのない怒りがこみ上げてきた。


「あのー、私に考えがあるんですけど」

「なんだハクロ」

「ゼロ様魔力とんでもなくありますよね?その魔力使ってぶっとばせばいいと思うんですが」

「いや、そう簡単に・・・まてよ、いけるか」

「おいおい坊主、そんな簡単にできないだろ。あの数をやっつける魔法なんてあるのか?ギルドでもう依頼が出されているだろうし、ここは逃げ、」


「『ビッグバン』」


魔力を込めて、敵全体がふきとぶイメージを適当に思い浮かべてその技名を言った瞬間に目の前で大爆発が起こった。


オークの多くは何が起きたのか理解しないまま絶命したであろう。爆発がおきた後、煙が晴れると群れはあちこちに肉片を飛び散らして全滅していた。


・・・やべ、やり過ぎた!危うく自分たちまで余波で吹っ飛びかけたよ!この技もう二度と使うまいと心に決めた。


あまりの威力にアンネルさんは本日二度目の腰を抜かしていた。ハクロ達はすごいと思ってる目でこっちをみていた。



「おいおい、こんな威力の魔法なんて見た事ないんだが・・・。坊主、お前魔物使いより魔法使いが向いているんじゃないか?」

「いや、魔法使いは国に仕えさせられるからな。自由な冒険者でもある魔物使いの方がいいんだよ」

「もったいないだろこの才能・・・でも、まぁその通りだな。国に仕えさせられるより自由でいたいよな」


アンネルさんもわかってくれたようだ。ついでに、今あった事は内緒にしてくれと頼んだら約束してくれた。なんでもこれがバレると絶対戦争を国が引き起こして面倒なことになるそうだ。


とりあえず今夜はもう寝ようとした俺たちは、オーク達の肉片を残さず燃やして辺りの匂いをきれいにした。

だってくさかったんだもん!

ちなみに後日、その出来事によりさらにめんどくさい事が起きる

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