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竜と異世界で  作者: blood
3/11

第三話 希望

更新ペース全然守れてない(くそ

本当にすみません::


なんとか第三話書き終わりました。

ついに相棒登場です・・・どうぞ。

自分は激しく動揺していた。

誰かが周りにいた訳でもない、自分一人火の中にいたはずだったのに声が聞こえてきたからだ。

声に対して咄嗟に疑問を返す。


「だ、誰!?」


体が燃えるなかで、自分が今出せる精一杯の声で言った。

でも、普段の声とあまり変わらない声しかでなかった。


「話は後だ!早くするんだ!急がないとこのままでは死んでしまうぞ!」


さっきと同じ声が聞こえてくる。


(・・・あれ、この台詞夢で...)


自分はその時気づいたのだ。数日見続けていた夢は正夢だったということ。そしてその時の状況も、何もかも夢と一致していた。


そんなことを考えているうちに、指先は燃え尽きて感覚さえ消えていた。

我に帰ったときにはさけんでいた。


「一体どうしたらいいんだよ、くそっ!」


その瞬間だった。

背中を物凄い痛みが襲ってきた。

例えるなら鋭い刃物で切られるような感じだ。


(ぐっ・・・)


ついにじたばたさせていた手足も動かなくなった。

うつ伏せで地面に頬がついた。そのまま意識が消えていく…


その時だった。


辺り一面燃えていたはずが、瞬時に火が消え去った。

そして指先の感覚が戻りはじめる...淡い緑色の煙のようなものが周囲に立ち、指が再生されていった。

そこらじゅうに火傷を負っていたはずなのに、ヒリヒリとした感覚はなくなり、痛みが消えた。

さっき背中に痛みが走ったのに、触ってみると何も傷口がない。


体を起きあげて、周囲を見渡す。

「一体...何が...自分は死んだのか?」

独り言を言いながら、頬をつねる。痛い。

夢を見ていたとか、死んだ訳ではないらしい。


後ろに気配を感じて、反射的に振り向いた。


「うわあああああ!!」


驚いて立ち上がり、走って逃げようとしたが転んでしまった。


「痛ったい....」

「ハァ…ハァ…、そんなに驚かなくてもいいだろう...何とか間に合ったようだな、大丈夫か?」


少し息の荒い声が後ろから聞こえた。起き上がり向き直して、しっかり姿を見直す。

そこには竜、つまりドラゴンがいた。

西洋型二足歩行、体は藍色の黒がやや濃いめの色だった。

目は真紅で、中心だけ黒。

自分はその姿を呆然と眺めていた。


「・・・どうしたんだ?」


ドラゴンが声を掛けてくる。


「ああ、ごめん、感動しちゃって、、凄いや...」


ドラゴンは本来実在するはずのない生き物だ。それが今自分の目の前にいる。

感動せずにはいられない。


「そうか、、この世界にはいないようだからそうなっても仕方あるまい」

「君が助けてくれたの....?」

「ああ、そうだな...少し手荒な真似をしてすまないな」


自分が少し考えているような顔をしていると、


「背中に痛みが走らなかったか、我がやったものだ」

「そうだったんだ」

「…すまないな、火を消す時巻き込んでしまう可能性があって踞れと言ったんだが、酷く動揺していたようだから動きを止めるにはこうするしかなくてな...」

「・・・ありがとう」

「・・・む?」

「確かに背中は痛かったけど、こうしなきゃ自分は助からなかった。だから・・・」

「そ、そうか、、とにかく無事で良かった」


暖かい言葉に思わず泣きそうになる。必死に涙を堪えて言った。


「助けてくれてありがとう、自分の名前は天地雄太」

「天地雄太と言うのか、我の名はイガルムだ。好きに呼んでくれ」

「イガルム...か」


その後イガルムにここに行き着くまでのことを話した。


「なるほどな・・・」


そして自分は、衝撃の事実を知らされることになった。


「この世界は滅びた。恐らく、お前以外の人間は生き残っていないだろう」

「そんな・・・」


自分は思わず泣いてしまった。家族は、母親は、妹は、秀一は―――


「助けに、、いけないかな...」

「…無理だ」

「なんで...?」


自分が疑問を問うとイガルムは自分の頭に手を当ててきた。

驚いて目を瞑る。

地表に吹き出す溶岩。燃える森林。土砂崩れ、津波...


「今この世界で起きていることだ。これでも、まだ生存者がいると思うか?」


多くの自然災害が起きていることが、イガルムの手を伝って見えた。


自分は黙りこんだ。


「ここも再び燃え始めるのは時間の問題だな...さっき消火はしたが、、あっちの方が燃え始めている」


右を向くと、木が燃え始めていた。


「…これからどうすればいいの?」

「まだ方法はある。こっちの世界に来い」

「この世界はどうなるのさ」

「言っただろう?滅びた」


突きつけられる現実に、胸が痛くなる。


「だが、、、元に戻せるかもしれん、根拠はないが、そんな気がする」


自分は考えた。ここで行かなかったら、このまま火で焼き死ぬだろう。

でも、別の世界いけばまだ生きていられる。

イガルムの仮説が本当なら、世界を元通りにできるかもしれない。自分は覚悟を決めた。


「分かった。行くよ」



世界を元に戻す為の、二人の波乱の日々が始まる―――

どうでしたか?

次回からは異世界での日々がスタートです。

....と更新ペースですが書く書く作業になってるので週1ペースにしようと思います。

本当にすみません。せめてこのペースは護っていきたい・・・!(´/’’)/

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