表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

泣いた赤鬼(うろ覚え)

作者: 怪人丁
掲載日:2025/10/06

とある山の中に、赤鬼が住んでいました。


赤鬼は人間と仲良くなりたいと考えて、自分の家の前に、


『心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます』


と書いた立て札を立てました。


しかし、人間たちは疑い、誰一人として赤鬼の家に遊びに来る事はありませんでした。


赤鬼は非常に悲しみ、信用してもらえない事を悔しがり、終いには腹を立て、立て札を引き抜いてしまいました。


そこへ、友達の青鬼が訪ねて来ました。


青鬼は事情を聞いて、赤鬼のために次のような策を考えてやりました。


青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。

そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。

そうすれば人間たちは、赤鬼がやさしい鬼だという事を理解する。


策を聞いた赤鬼は、それは青鬼に申し訳ない、と嫌がりました。


けれども青鬼は強引に赤鬼を連れ、人間達が住む村へと向かい、策を強行しました。


策は成功し、おかげで赤鬼は人間と仲良くなりました。


村人達は赤鬼の家に毎日毎日遊びに来るようになりました。


しかし、日が経つにつれて、赤鬼には気になってくる事がありました。


それは、友達である青鬼が、あれから一度も訪ねて来なくなった事でした。


ある日、赤鬼は、青鬼の家を訪ねてみました。


青鬼の家は、戸が固く締まっていました。


戸の脇には貼り紙がしてありました。


『赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出る事にしました。いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、青鬼』


赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み、泣きました。


赤鬼は家に帰りました。


そこへ村人たちが、遊びに来ました。


村人たちは赤鬼へいつものように、おいしいお菓子とお茶を求めてきました。


(ぼくが青鬼を失って悲しんでいるというのに。こいつらは人の気も知らないで、ヘラヘラしながら、お菓子とお茶をせびりやがって)


赤鬼は非常に悲しみ、同情してもらえない事を悔しがり、終いには腹を立て、村人たちの頭部を引き抜いてしまいました。


立て札の時もそうでしたが、赤鬼には、そういう所がありました。


我に返った赤鬼は、自分の仕出かした惨たらしい有様を目の当たりにして…



ちくしょう! 台無しにしちまった! お前はいつもそうだ。


この惨状はお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。


お前はいろんなことに手を付けるが、ひとつだってやり遂げられない。




誰もお前を愛さない。


こんな感じのお話でしたよね

だいたいあってますよね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ