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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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「花火鑑賞士」という資格がある

 夏の風物詩といえば、やはり「花火」。


 自宅の庭で、静かに線香花火をするのも風情があって良いですが、暗い夜空に「ヒュー……ドカーン」と打ち上げる、鮮やかな大輪の花は格別です。


 打ち上げる時に「ヒュー」という音が入るのは、花火の球に「笛」と呼ばれる部分を取り付け、打ち上げの際に意図的に音を鳴らしているのだそうで。


 花火を打ち上げるのは、暗い夜。

 どのタイミングで打ち上げたか分からず、急に「ドカーン」と来るよりは「打ち上げましたよ」という合図として、「ヒュー」という音を事前にワンクッション入れて、観客が花火の瞬間を見逃さないようにする配慮なのだとか。


 実験的に「笛」のない花火を作ったのをテレビで見たことがありますが、急に「ドカーン」と花火が響く、なんとも味気ないものでした。

 やはり、打ち上げ花火と言えば、「ヒュー」のあとの「ドカーン」が、日本人のDNAにはすり込まれているのかもしれません。


 で、今回の本題。


 2003年から、秋田県で創設された資格試験で「花火鑑賞士」というのがあるのだそうです。


 NPO法人・大曲花火倶楽部が主催・運営したもので、「花火を鑑賞するための知識と技術の向上、花火文化の普及と発展、花火を芸術と捉え、花火師を敬う」ことを目的としています。


 資格試験は年に1回、受験料は六千円。

 サイトから申し込むと、テキストと受験票が送られてきて、テキストで事前勉強をします。

 そして当日、会場で講義を受け、最後に筆記試験となるそうです。

 中には、花火の打ち上げ映像を見て、「これはなんという花火でしょうか?」と問いかけるものもあるとか。


 花火の名前って専門的なもので、一般人が聞いてもピンと来ないのが多いのですが、


「今のは、錦冠菊にしきかむろぎくだ」

「次のは飛遊星ひゆうせいか」

「これは昇曲導(のぼりきょくどう)付青銀乱(つきあおぎんらん)錦冠菊(にしきかむろぎく)だ!」(なげえ)


 とか、映像を見て言うわけですね。なんかすごい世界だ。


 花火ファンには有名な資格で、その試験のために毎年県外から多くの受験生が集まるらしいです。


 合格した人は、秋田県の花火資料館「花火庵」に、木札で自分の名前が残るらしいですよ。


 興味のある方はどうぞ。




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