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「吉本新喜劇」の曲は、元々失恋の曲
「吉本新喜劇」で幕が開く前に流れるテーマ曲、ありますよね。
「ホンワカパッパ、ホンワカパッパ~♪」と耳に残るユーモラスな曲。
あれを聞くだけで、「吉本」の舞台(「ほんだし」スポンサーの緞帳とか)が思い浮かぶほど、イメージとして定着していますが、あれは、「吉本新喜劇」オリジナルのものではありません。
発祥はアメリカで、ジャズのスタンダードナンバー「Somebody Stole My Girl」という曲です。
アメリカの作曲家、レオ・ウッドが1918年に発表した曲で、その後、様々な奏者によりアレンジバージョンが作られました。
歌詞は「好きだった女の子が誰かに奪われていった」という失恋・傷心の内容で、原曲には英語の歌がついています。
トロンボーン奏者のピー・ウィー・ハントが作った、消音器をトランペットにつけて、手のひらで押さえたり離したりするという演奏方法の「アレンジ版」が、現在「吉本新喜劇」に使われているバージョンとなります。
「お笑い」で有名な曲が、実は失恋ソングだったなんて……イメージの乖離がなんとも不思議ですね。