「時計回り」はなぜ右回り?
身の周りのスマホやスマートウォッチ、テレビやPCモニタの片隅の表示など、「時計」といえばデジタル表示が当たり前な世の中。
壁掛け時計はアナログが多いですが、日常生活の中では「あえて」アナログを選ばないと、アナログ時計の文字盤を目にする機会があまり無いような気もします。
アナログ時計は一番上を「12時」として、右回りで「1時」から順番に割り振られていますが、なぜ「右回り」なのでしょう?
これは単純に、時計の元祖である「日時計」が「右回り」だったことに由来する、と言われています。
日時計は、伸びる影を針の代わりとして、時間を計っていました。
影が「右回り」で動いていたということは、太陽の動きを考えると、日時計が発明されたのは地球上の「南半球」ではなく「北半球」なのでは、と漠然と推測することができます。
紀元前4000年ほどの古代エジプトでは、「グノモン(投影棒)」と呼ばれる棒を地面に垂直に立てて、地面に伸びる棒の影の位置や長さで、おおよその時間を割り出していました。これが日時計の始まりとされています。エジプトは「北半球」に位置しますね。
様々なものでも「時計回り」になっていることが多いですが、学校のグラウンドや陸上競技場のトラック、あれは「左回り」ですよね? 「反時計回り」です。
人体は、一般的に心臓が左にあり、重要な臓器が左側にあることから、無意識に左半身に重心をかけやすい、なので早く走る時には「右回り」よりも「左回り」の方が走りやすい、という説が有力です。




