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体温計に42℃以上は必要ない

 ちょっと体調が悪くて、顔が熱いな……なんて時は、体温計で体温を測ったりします。


 最近の体温計はデジタル表示で、測定が終わると「ピピッ」と電子音が鳴って教えてくれるのが多いですが、ひと昔前はアナログな体温計……水銀式体温計が一般的でした。私が子供の頃は、学校の保健室でも「水銀式体温計」が普通にあった気がします。


 温めると、青や赤に着色された液体がぐーんと伸びて、目盛りで温度を表示してくれる仕組み。

 測るのに時間はかかりますし、床に落として本体を割ってしまうと、中の液体が流れ出て使えなくなる(しかも水銀なので触れると危険)というデメリットがありました。測り終えたら、手でぶんぶん振って、デフォルト状態に戻したりして。

 

 脇に挟んで3分待って……なんてしなくても、最近の電子体温計なんて、すぐに測り終わりますよね。

 電子体温計の方は、体温の変化から予測する「予測式体温計」なので、短い時間で済むらしいです。


 さて、この「水銀式体温計」は、42度以上の目盛りがありませんでした。


 なぜかというと、それ以上になると人間は死ぬので、必要ないからです。

 

 トロトロの生卵も、高熱で白身や黄身が固まって「ゆで卵」になるように、人間の体に含まれる酵素タンパクも42度を境に凝固し、固まって血流が止まる状態になります。一度固まった酵素タンパクは「体温下がったから溶けたわー」なんてことは絶対になく、二度と元に戻らないのです。


 なんとか仮病で学校を休みたかった小学生の頃、アツくなる発熱電球に体温計を近づけて、異常な高温になり「39度もあるじゃないの! 病院に行って診てもらわないと!」と母親がビックリした、なんて笑い話も聞いたことがあります。私はしてませんけどね。


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