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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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「めんどくさい」は時間で増えていく

 やらなきゃいけない仕事があるんだけど、大変なんだよなあ、手を付けたら動き出さなきゃいけないし、なんだか面倒くさいなあ……そんな煮え切らない気持ちのまま、ズルズルと「先延ばし」にしてしまうことは、日常生活の中でよくあると思います(私だけではない、と信じたい)。


 経営コンサルタントのリタ・エメットが、2001年に発表した著書の中で語っている、「先延ばし」の法則……これを「エメットの法則」と呼びます。


 課題を先延ばしにしたままだと、すぐに取りかかった場合に比べて、多くの労力・時間を消耗してしまうそうです。


 作業を始めたときに「最初にどういう計画だったっけ?」と思い出したり、どういう手順でやるか決め直したり、本来なら不要である手間が生じてしまうためです。

 いざ、手を付けた時に「一回、先延ばしにした課題だしなあ……」と「イヤなことをやらされている感」も先立ち、モチベーションが上がりにくく、集中力も作業効率も落ちてしまいます。


 要するに、「作業に取りかかるなら、早いに越したことはない」というのが、エメットの第1法則です。


 エメットの第2法則は、「完璧主義こそ、先送りグセの原因」というものです。


「完璧主義」の傾向がある人は、なるべく完璧なプランを立てて、その上で実行しようとします。

 もちろん、作業の前にある程度の計画や見通しを立てるのは大事ですが、そこで足踏みしていて、「完璧な計画」を作るまで前に進めないのでは、遅れる原因になってしまいます。効率化を考えるあまり、非効率になってしまうというジレンマ。


 エメットの法則に従うなら、準備段階では細かい点にこだわりすぎず、一刻も早く課題に着手することが重要なのです。


 その2つの法則を知った上で、今からできることは、「思い立ったら、面倒なものから片付けていくこと」です。


 そもそも「面倒くさいなあ」と思いがちな人は、やらなくていいことは一生やらない、面倒くさがり屋タイプでしょう。


 それでも「面倒くさいなあ」と感じるということは、「イヤだけど、やらなければいけないこと」だと自分で気づいているからなのです。


「やらなければいけないこと」なら、いくら未来まで先延ばししようと、いずれ着手しなくてはいけない、避けられない課題。


 しかも、先延ばしすればするほど、その課題にかかる労力は増し、やる気を失い、手を着ける気が起こらなくなっていく……という負のループに。手を着けた時には「延々と先送りした、イヤなイヤな仕事」だと思いながら、やることになるのです。


 そうであれば、今、この瞬間、「面倒くさいなあ」と思ったことに、すぐに手をつけて、「完璧でなくてもいいから、完了までもっていく」方に動いた方が、人生の中で「めんどくさい」の心理グラフが一番下火の時に処理できることになります。


 少しでも「先延ばし」にした瞬間、「めんどくさい」グラフがギューンと右肩上がりになるとイメージしましょう。

 1時間経ったらやろう、なんて思っていると、時間が経過した分だけ「めんどくさい」グラフが上がっているんです! 

 あーあ、1時間前に手をつけておいた方が、少しラクだったのになー!


「めんどくさい」は、時間で増えていくモンスターなのです。自己増殖し、分裂して増えていくスライムみたいな。


 増殖していく「めんどくさいスライム」を1匹のうちに簡単に潰すか、10匹以上にワラワラと増えてから苦労しながら倒すか……どちらが良いかは、考えなくても分かりますね。


 ……さーて、俺も色々頑張ろうっと! 増えちゃったスライムと格闘しようかな! 意外と手ごわいかもな!


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