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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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疲れたら、寝るのが一番

 すっげー当たり前のことを書いたー!


 いや、そうなんですけど、もうちょっと深く話しますので、ちょっと聞いてって下さいな。


 人間が、疲労を感じるのは「Fatigue Factor」と呼ばれる原因物質が分泌されるためである、ということが分かっています。

(以下、この「ファティーグ・ファクター」を「FF」と略します。ファイナルファンタジーやフー・ファイターズではありませんので間違えないように)


 運動や労働など、人は活動するエネルギーを発生させるため、呼吸によって酸素を取り入れ、体内では酸素が消費されていきます。


 この際に「活性酸素」が発生します。


 本来ならば「活性酸素」は、酸化させる力で細菌やバクテリアを退治してくれるイイやつなのですが“酸化力”が強すぎるために、自分自身の細胞をも錆びさせてしまうのです。


 この錆びた細胞が生み出す副産物が、FFであり、このFFを検知した脳が「休憩したいよー」という信号を肉体に発信します。

 それが、倦怠感や集中力の低下などの「疲労感」につながるわけです。


 運動して疲労した実験用マウスから、FFを抽出し、まだ運動していないマウスに注射すると、運動後のようにぐったりと疲れて動かなくなる……という実験結果が出ているそうです。


 運動による疲労だけではなく、精神的な疲労によってもFFは発生します。

 

 ただし、発生要因は異なり、運動による疲労は筋肉細胞の錆びから、精神的な疲労は脳細胞の錆びから、となっています。


 精神的に疲労する単純作業をやってもらい、仮眠・マッサージ・入浴のどれが一番FFを減らせるか(疲労が回復するか)という実験をした結果、仮眠したメンバーはFFが減少したのですが、マッサージや入浴をしたグループは、なんとFFが若干「上昇」したのです。


 これは、肉体的な刺激により、脳から快楽物質が分泌され、FFの「疲労感」が正しく脳に伝えられずに、ごまかされている現象です。


 本人は「マッサージやお風呂って気持ち良くて、疲れなんて一気に吹き飛んだ」と思っていても、「疲労」と「疲労感」は異なっていて、脳内快楽物質のもたらした「幸福感」に隠れて「疲労感」は感じにくくなっていますが、「疲労」は陰で肉体に蓄積されていく……というわけです。これは、生活習慣病や免疫力低下を起こす原因にもなるので、注意が必要です。


 疲労を取るのに一番適しているのは、やっぱり睡眠なのです……という話でした。

(でも、疲れてる時の強めのマッサージとか、熱いお風呂って、気持ちいいですよねー。疲労解消効率の差はあれど、良いものです)


 私が昔読んだダイエット本で、序文で「十分な睡眠が取れない人、多くのストレスを抱えている人。新陳代謝が狂っているのでダイエットしようとしても無駄です。自分の環境を改善してからこの本を読んで下さい」とズバッと語っていて、強く印象に残りました。


 その本では「人生は、何もしなければ、不幸になるようにできています。幸せを掴んでいるのは、自ら動いた人だけ。不幸になりたければ、どうかこの先も、何もしないでください」と、メンタル面からダイエット(というか、日々の意識的なトレーニング)を諭していくスタンス。


 ちなみに、体を鍛えている人は、たんぱく質を摂取するために鶏の胸肉をよく食べているイメージがありますが、鳥の胸肉やささみに多く含まれる「イミダゾールジペプチド」には、細胞の錆びを防ぐ「抗酸化作用」があり、その作用は長い時間持続して精神的な疲労にも効果がある、とされています。


 結論:鶏肉食って、よく寝ろってことですな。


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