食べられる国宝がある
「国宝」といえば、城・仏像・骨董品など、昔から伝統がある貴重なモノ、のイメージです。
「国宝級」と表現する代物を、ぞんざいに扱う人はいません。
しかし、世界で唯一、食べられる国宝があります。
それは、ハンガリーの「マンガリッツァ豚」です。
マンガリッツァ豚は、遠くから見ると羊っぽく見えるほど、全身がフワフワモコモコした毛に覆われている、大きなブタです。
さて、このマンガリッツァ豚。
昔は数多くいたのですが、日常的に食材として捕えられ、絶滅しかけたそうです。
そこでハンガリーは保護するために、生存しているマンガリッツァ豚をかき集め、2004年に国宝として指定しました。
(この時、全部で34匹しかいませんでした)
その後、繁殖に成功し、現在では5万頭以上に増えています。
また、マンガリッツァ豚は、その肉が非常に美味しいことでも有名。
そこで、食材として「ハンガリー政府」の「マンガリッツァ豚協会」の許可を得て輸出された肉は、食べて良いことになったのです。
日本でも、生体のまま輸入して、繁殖に成功しており、一部のお店では食べられるようです(結構、値段は高いらしいですが)。
ちなみに、脂肪ばかりと思われている豚の身体ですが、平均的な成体の豚の体脂肪率は14%~18%。
厚生労働省が出した「人間の成人の平均的な体脂肪率」データでは、成人男性の体脂肪率が15%~20%、成人女性の体脂肪率が20%~25%だそうです。
人間と比べたら、豚さんって結構スリム。
だからといって、体脂肪率が低い人に、「すごーい! 豚並みですね!」と良い意味で言ったとしても、絶対に「誉め言葉」として受け取ってくれませんので、やめておきましょう。喧嘩になるかもしれません。
さらに、フォローとしてひとこと。
一般家庭の脱衣場に置かれているような体重計(体組成計)で計れる「体脂肪率」は、あくまで「推定値」であって、正確な「測定値」とはまた異なるらしいんですよね。厳密な「測定値」が知りたい方は、医療関係へどうぞ。
正確な「体脂肪率」の「測定値」、計ってみたら、意外にも低いかもしれませんよ。
もちろん、予想外に高いかもしれませんけど……そこは自己責任でお願いします。
俺もダイエットがんばろー! 明日から! とりあえず買い置きのお菓子を食べ尽くしてから考えよー!




