指輪は左手薬指、の理由
親、人、中、○、小……さて、○に入る文字はなんでしょう?
正解は「薬」。指の名称クイズでした。
薬指という名前、なぜ「薬」なのかというと「使用頻度が最も低く、清潔で衛生的な指とされていたので、薬を溶いたり、塗り薬を塗るために使った」からだと言われています。
江戸時代に女性が口紅をつける時、薬指に紅を塗ってつけたので、薬指には「紅差し指」という別名もあります。
そういえば、幼稚園では、人差し指は「おにいさんゆび」、薬指は「おねえさんゆび」、小指は「あかちゃんゆび」と言っていたような記憶が……(中指はなんだったっけ、思い出せませんが)。
そこで、もうひとつ紹介。
結婚指輪は「左手の薬指」につけるものだと相場が決まっていますが、なぜ「左手の薬指」なのでしょうか。
古代のエジプトでは、「左手の薬指の血管は、心臓まで直接つながっている」という言い伝えがありました。
この言い伝えと、古代のローマで始まった「結婚の時に指輪を交換する」儀式がひとつとなり、結婚の時にふたりで指輪を同じ場所につけることで「心臓をつなげる」=「心をつなげる」象徴となりました。
結婚式で誓う「死が二人を別つまで……」というのも、心臓に関する指輪をつけるんですから、納得といえば納得です。
薬指は使用頻度が低いので、いつも着けている指輪も傷つきにくい。
また、東洋医学では、薬指の根元に「子宝に恵まれるツボ」があるとされ、指輪で刺激することで子孫繁栄を願った、とも言われています。
薬指は英語で「リング・フィンガー」とも呼ぶそうで。まさに指輪をはめる指。
英語で「フィンガー」という時、人差し指・中指・薬指・小指の4本を意味し、「親指」だけは「サム」と言います。
「フィンガー」に「親指」は含まれていないんですね。
昭和の時代に「フィンガー5」ってグループがいたけれど……親指を含めたら「フィンガー4&サム1」じゃないのかな。まあいいか。
SNSなどでお馴染み、親指を立てている「いいね!」のマークは「サムズアップ」と言います。
日常生活でも「親指を立てるジェスチャー」は、肯定的な意味を込めて親しい仲間に使います(会社の上司や取引先相手など、目上の人には絶対使いませんが)。
英語圏では「グッド!」の意味ですが、世界中どこに行っても「グッド!」な表現になるのではなく、国によっては侮蔑・猥褻な意味となるそうですので、気をつけましょうね。
ギリシャあたりでこのポーズをしたら「お前の肛門にこの指をつっこんでやるぞ!」という非常に下品な意味になりますので、肛門に指をつっこむ必要性がある肛門科の先生以外は使用を控えましょう。




