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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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「X’mas」で「クリスマス」は間違い?

 本当は先週やっておけば良かったんですけど、クリスマスの雑学。


 ケーキ屋さんや、プレゼント商戦のおもちゃコーナーなどで掲げられている「Merry Xmasメリー・クリスマス」という英語表記を目にした人は多いと思います。


 クリスマスは英語で書くと「Christmas」。


「Christ」はキリスト、「mas」はミサ、つまりは祭礼。

 ふたつを合わせて「キリスト様の祭礼」というわけです。


「Xmas」でも誤りではありません。


「X」はギリシャ語でキリストを意味する単語の頭文字だそうで、「Christ」=「X」と略することができる、とされていたのです。


 現代では「キリスト様をXという一文字で省略するのは失礼ではないか?」という風潮になってきて、ひと昔前よりは「Xmas」の表記が減り、正式に「Christmas」と書くことが増えているそうです。


 たまに、省略を意味する「’(アポストロフィー)」がついている「X’mas」という表記の場合もあります。


「Christ」を「X」に短縮しているのだから、「I am」を「I'm」と短縮するのと同じように、「’」をつけるべきだ、という人が多かったのかもしれませんが、これは英語圏ではほぼ見かけない書き方で、正式な表記ではないそうです……というのが、ちょっと前の時代までの雑学。


「Xmasは正解だけどX’masは誤りなんだよ!」と以前の私は胸を張って雑学を披露していましたが、真相は「どちらでも良い」そうです。


 なんでも、17~18世紀の英語圏の記録には、クリスマスを「Xmas」と表現しているのもあれば、「X’mas」となっているのもあったんだそうです。

 つまり、「両方の書き方が存在した」ということです。


 そういう書き方が英語圏で廃れていった頃に、日本に部分的に伝わってきて、「Xmas」だったり「X’mas」が広まった、と。

 そして「Xmas」の方が一般化されて、「X’mas」が誤り、と見なされたらしいんですね。


 英語圏では「ほぼ見かけない書き方」なのは事実ですが、「古い書き方」なので現代では使われていない、という方が真実かと。


「Christmas」と書いておいた方が間違いないかもしれません。


「’」があっても無くても構わないので、余談ですが、カタカナ混じりで「Xマス」だったり「X’マス」という表記だと、ちょっと違和感を抱いてしまいます。

 混在していて不統一だと気になってしまうので、カタカナを入れるなら「クリスマス」って全部統一してほしいなあ、と個人的感想。


 去年の冬でもこの雑学エッセイでは、クリスマスを「あっ過ぎてた」とうっかりスルーして、終わってからクリスマス関係の雑学「第162回 赤鼻のトナカイ、名前はルドルフ」を紹介する失敗をしてしまいましたが、今年も同じことをやっちゃいましたね。進歩がないというか……。


 さて、年内の雑学エッセイは今回で最後。次は2025年1月5日の更新になります。


 今年もいろいろありました。それでは皆さん、良いお年を!

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