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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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蚊柱の正体は、蚊じゃないって


 夏の夕暮れ時などに、無数の細かい虫がわしゃわしゃと集まってできる「蚊柱」。


 学生時代、自転車で通学していて、夕方の帰り道、「蚊柱」に顔面から突っ込んで、「ちょっと口に入っちゃった、ぺっぺっ」というイヤな感じを思い出します。


 さて、この「蚊柱」。


 その名の通り、「蚊」が集まっているのかと思ったら……実は、「ハエ」の仲間。


 集まっている虫の正体は、「ユスリカ」という種類で、名前に「カ」と付くくせに、実は「蚊」じゃなくて「ハエ」に分類されるんですって。

 見た目も、蚊にすごく似ているんだとか。まぎらわしい。


 ユスリカはハエなので、蚊と違って、人間の皮膚から血を吸ったりしません。

 なので、蚊柱の中に腕を突っ込んでも、何匹も肌にとまって、ちゅーちゅー吸血行為をされるということがないわけです。

 だからと言って、腕を突っ込みたくはないですけど。


 なぜ、あの蚊柱が発生するかというと、あの構成は一匹、あるいは数匹のメスに、数百匹のオスが群がっているからなのです。


 繁殖期のユスリカのオスは、交尾のために相手のメスを見つけようと必死なんですね。

 メスを見つけると、複数のオスたちが集まり、自分の羽音を鳴らして飛び回り、必死で「選んで下さい!」とアピールしているのです。

 それが集まりすぎて柱状になっている、というボリューム。


 人間で言うなら……出会いを求める婚活パーティーでしょうか。

 少人数しかいない、ステータスの高い美人に、わらわらと無数の男たちが集まってきているイメージ。

 そして「相手」してもらえるのは、ほんの一握り……。

 せ、せつない……。


 蚊柱に、人間社会の縮図を見るかのようだ……。

 くっ、蚊柱ごときに俺の精神ゲージが削られていく!(個人の感想によります)


 しかも、ユスリカの成虫というのは、口や消化器系が退化しているので、栄養を取ることができません。

 寿命は、1日~数日で尽きてしまいます。交尾できなかったら、そのまま死んでしまうんですね。


 だから余計に「子孫を残そう」として、メスへ必死にアピールしているわけか……。


 なんだか、「蚊柱」に対して憐憫の情を抱いてしまいそう……。

 がんばれオス! 他のオスに負けるな!



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