オリンピックで金メダルが2人?
パリオリンピック2024は本日が最終日です。今回のオリンピックも数々のドラマが生まれました。
金メダルを取ると、日本オリンピック委員会から、報奨金として1人500万円もらえるそうですよ。
銀メダルだと200万円、銅メダルだと100万円。
ところで、2021年に開催された前回の「東京オリンピック」で、同じ種目で「金メダルを2人で受賞した」のを覚えているでしょうか。
それは、陸上男子走り高跳び、カタールのムタズエサ・バルシムと、イタリアのジャンマルコ・タンベリの2人のこと。
2人は、2m37㎝までノーミスで進みましたが、次の2m39㎝で、3回とも失敗。
本来なら、ジャンプオフ(1位決定戦)に進むはずでした。
ただ、ルールには「当該競技者がもうこれ以上跳躍しないと決めた場合を含み、ジャンプオフが実施されない場合、同成績により第1位となる」とあるのだそうです。
これにより、両者同意のうえで競技が終了し、協議の上、2人が共に1位となりました。
(2人が同率で1位になると、2位は不在となり、次に高得点だったベラルーシのマクシム・ネダセカウは、自動的に3位の銅メダルという位置になったそうです)
カタールのムタズエサ・バルシムは、
「お互いに目と目を見て、これ以上跳ばなくていいよね、と言った」
と振り返っています。
話し合いで「2人で金メダルにしよう」という結論になるのが、シビアな成果を求められるスポーツの世界において、非常に珍しいこと。
ちなみにこの2人は、競技を離れても、元々仲が良く、互いの結婚式に出席したり、一緒に家族旅行をしたりするほどの間柄なんだとか。
イタリアのジャンマルコ・タンベリは、試合後にこう語っていたそうです。
「金メダルを獲得した喜びは美しいが、それを友人であるバルシムと共有できることは、より美しい」




