海水浴とローマ字と
幕末に来日し、日本で医療活動に従事した医師、ジェームス・カーティス・ヘボン。
「海水浴」という習慣がまだ無かった日本で、温泉のように健康促進効果があるとして「海湯治」を広め、海で泳ぐことの効用を説きました。
横浜の神社には、ヘボンさんが海水浴の効果を説いた最初の地「海水浴発祥の地」という石碑があるそうです。
ヘボンさんの功績を称えて、横浜のとある大学には「ヘボンホール」という講堂もあるとか。
また、日本語を独学で学び、流暢な日本語を話したといいます。
日本語訳の聖書を初めて作り、日本に紹介したのは、このヘボンさんです。和英辞典、英和辞典の元祖のような本も作成しています。
そして、英語のアルファベットを、日本語発音にあてはめて表記する「ヘボン式ローマ字」を考案しました。
50音の「あいうえお・かきくけこ……」などを「a/i/u/e/o/ka/ki/ku/ke/ko」などとアルファベットで書き記すことができるのは、ヘボンさんのアイデアのおかげ。
このヘボンさん、日本人相手の自己紹介の時には「ワタシの名前は発音が難しいので、ヘボンさんと呼んでください」と自らユーモア交じりに語っていたそうですが、発音が難しい「ヘボン」とは、英語で書くと「Hepborn」。
前回紹介した「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーン、その「ヘプバーン」姓と同じなんですね。
ローマ! ヘプバーン!
つながったー。