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【感謝!4万PV突破!】雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~  作者: 雲条 翔


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緑茶も紅茶も烏龍茶も、茶葉は同じ

  お茶にはさまざまな種類があり、食事などに応じて選ぶことも多いと思います。


 和菓子のお供には緑茶、洋菓子には紅茶、食事の時には烏龍茶など。


 今、取り上げた緑茶、紅茶、烏龍茶の三種類、実は、茶葉がすべて「同じ」なのです。


「茶の木」の葉っぱ(新芽)を収穫したものが原料となります。


 ちなみに「茶の木」は、学名が「カメリア・シネンシス」というツバキ科の植物。お茶は「椿つばき」の系統なのですね。


 さて、原料が同じなのに、どうしてお茶の香りや味、色合いなどが変わってくるのかと言いますと、「茶葉を摘んでからの発酵方法や時間が異なる」からです。


 お茶の葉っぱは、摘んだ直後は綺麗な緑色ですが、すぐに発酵が始まっていき、酸化して色合いが赤みを帯びていきます。


 摘んだ直後の新鮮な茶葉に熱を加え(蒸す・炒るなど)、乾燥させると、そこで自然発酵が止まるので、緑色を保ったままになります。


 この状態で作るのが「緑茶」です。


 摘んだ茶葉を放置して、自然発酵が進み、葉の色が茶色く変化したタイミングで作ったものが「烏龍茶」です。


「緑茶」のように新鮮なうちに発酵を止めるのでもなく、「烏龍茶」のように茶色く変化する途中の状態でもなく、完全に発酵が進みきって、葉の色が赤やオレンジのような色合いになってから作るのが「紅茶」です。


 発酵しすぎると色や香りが悪くなるため、高温と熱風の装置を使って、人工的に発酵する時期を管理・調整します。

 これを「萎凋いちょう」と言います。


 緑茶は「不発酵茶」、烏龍茶は「半発酵茶」、紅茶は「発酵茶(完全発酵茶)」と呼び分けることが出来ます。


 緑茶と同様に、摘んだ直後に熱を加えて発酵を一度止めたあと、微生物によって人工的に発酵を促す「後発酵茶」という種類があり、これが「黒茶(プーアル茶)」となります。プーアル茶は、「リパーゼ」と呼ばれる脂肪分解酵素を含むため、ダイエットに適したお茶として人気があります。


 お茶の種類について書いていたら、特撮ネタをひとつ、思い出しました。


 2004年に放送されていた、スーパー戦隊「特捜戦隊デカレンジャー」。


 刑事ドラマをベースとして、主人公たち五人にはニックネームがついています。

 バン、ホージー、センちゃん、ジャスミン、ウメコ。


 六人目の追加戦士・テツに至るまで、ネーミングの元ネタは「お茶」から来ています(番茶、ほうじ茶、煎茶、ジャスミンティー、梅こぶ茶、鉄観音茶)。


 特撮ヒーローものの主人公たちの変身前のネーミングには、一貫した「隠しネタ」があることが多く、それを探すのも楽しみのひとつです。

(「デカレンジャー」の主人公たちのフルネームには、「名探偵コナン」のように、ミステリ系作家の名前を織り込んである、というもうひとつのお遊びもあります)

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