スイートルームは甘くない
「スイートルーム」……言葉の上では、なにやら「甘い部屋」な香りがします。
新婚旅行で、甘いカップルが予約するホテルの、豪華な部屋なイメージ?
グリム童話で有名な「ヘンゼルとグレーテル」で魔女が住んでいた「お菓子の家」の部屋も、食べてみたら甘そうですけど……大自然の中であんなん建てたら、間違いなくアリにたかられまっせ、とかツッコミを入れるのは野暮ってモンでしょうか。
万が一、住むことができたとしても、24時間甘い匂いに包まれていたら、それだけで胸焼けしそうですけど。空気吸ってるだけで糖尿病になりそうな。
じゃあ隣に「塩の家」「唐辛子の家」「梅干しの家」などを連続して建設し、甘いニオイに飽きたら次々と引っ越して、しょっぱさや辛さ、酸っぱさを一回りしてもう一周するのはどうだろう……などバカな思いつきを余すところなくお送りしていますが、どこまで脱線するんだ今回は。
本線に戻るとして。
「スイートルーム」の「スイート」の綴りは、sweetではなくsuite。
「繋がっている、ひと揃いの続きの間」を意味し、ベッドルームとリビングルームが区切られて完備されているタイプの部屋を指すのですね。
「甘い部屋」ではないのです。
「完備」されている部屋で、新婚カップルが泊まる部屋……それなりに「甘美」な夜なのかもしれませんけどね。




