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鳩時計の小窓から出てくる鳥は、鳩ではない

 日本の「鳩時計」の原型は、19世紀のドイツが発端。


 特定の時間になると、上部の小窓から鳥の人形が顔を出す……あの鳥、実は、鳩ではありません。


 海外では「カッコウ時計」なんですね。


 英語では「Cuckoo Clock」と呼びます。「クックー」とは、日本でいう「カッコウ」。


 日本に輸入される際に、「カッコウ」というのは「閑古鳥」の別名で、客が来ない時に鳴くので縁起が悪い、ということで「鳩」に変えられてしまったそうです。

 また、カッコウは産んだ卵を他の鳥の巣に置いて、こっそりと育てさせる「托卵」という習性があり、育児放棄のような悪いイメージがあるから、平和の象徴の「鳩」にしたのではないか、という説もあります。


 鳩時計で時間になると「ポッポー」と鳴いているのは、鳩の鳴き声ではなく「カッコウ」の鳴き声なんですね。


「鳩」といえば、この漢字は「形声文字」に分類されます。


「クルックー」と鳴く鳥だから、クー→「九」が当てられ、「鳩」という字になった。


 ガーガーと鳴くカラスは、ガー→「牙」が当てられ「鴉」、コーコーと鳴くカモは、コー→「甲」が当てられ「鴨」のように、鳴き声・発音が漢字の成り立ちの原型となっている文字を「形声文字」と呼ぶのだそうです。


 ブンブンと飛ぶ虫だからブン→「文」が当てられ「蚊」というような、鳴き声ではなく羽音の例もあります。


 私、漢字フェチなのでこういった「漢字雑学」を集めるのが好きなのですが、「鳩」という文字を使った言葉では「斑鳩いかるが」とか「鳩尾みぞおち」とか特殊な読み方をするものもあり、フェチ心をくすぐります。



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