自由の女神の足には、不自由だった跡
アメリカのニューヨーク港内、リバティ島にある、有名な「自由の女神」の像。
正式名称は「世界を照らす自由」で、「女神」はつかないそうです。世界遺産に認定されています。
ある程度の年齢の方だと、映画「猿の惑星」のオチだとか、「アメリカ横断ウルトラクイズ」で「ニューヨークへ行きたいかー!」と福留アナが叫んでいた頃の、上空からのオープニングショットを思い出す人もいるのではないでしょうか。クイズの一問目は、必ず「自由の女神」に関する出題でしたっけ。
余談ですが、「アメリカ横断ウルトラクイズ」の冒頭で流れるBGM、あれは海外ドラマ「宇宙大作戦」時代の「スタートレックのテーマ」なんですよねえ。大人になってから知ったんですけど。
さて、軌道修正するとして。
「自由の女神」は、アメリカ合衆国の独立百周年記念に、独立運動を支援したフランス人の募金を元に作られ、贈呈されました。
作られた当時は赤銅で、十円玉のような色だったらしいのですが、表面を覆うサビ(緑青)によって現在の緑色になっています。
左手にはアメリカ合衆国の独立記念日が記された銘板を持ち、掲げた右手にはたいまつを持っています。
たいまつは当初、そこから光を照らして灯台として使う予定でしたが、中止されたそうです。
元々、灯台の使用予定もあったことから、女神像はニューヨークの港の方を向いているのです。
「自由の女神」の足元をよく見ると、足首には足かせ(鉄の輪)が嵌まっており、そこには引きちぎられた鎖がついています。
奴隷解放宣言後、すべての弾圧、抑圧からの解放、人間はすべて自由であり平等である、との象徴で、自由になって歩き出す様子が表現されているそうです。直立不動の姿勢ではなく、不自由から解放されて片足を半歩踏み出した体勢なんですね。
女神が被っている冠には、七つの突起があります。これは七つの海と七つの大陸に自由が広がるという意味が込められているそうです。
ウチの近所にあったパチンコ屋の、建物の屋根にも小さい自由の女神があったけど、冠の突起はもっとギザギザして多かったなあ。「七つ」ではなかった。
そのパチンコ屋も、もう潰れたけど。ラッキーセブンが揃わなかったんでしょうね。