太陽は燃えていない
さまざまな歌詞や詩に「真っ赤に燃えた太陽」「太陽が燃えている」などが使われていても、違和感を覚えたことはなく、太陽=ギラギラと燃えている、というイメージがあります。
しかし、よく考えてみると、学校の授業で、「燃焼反応」とは、「酸素があれば物は燃えるが、酸素が無い場所では燃えることができない」と習ったはず……でも、宇宙空間は真空。酸素はありません。(厳密に言うとまったく無いわけでは無いが、ほぼほぼ無い)
つまり、太陽は「燃えている」わけではないのです。
では、あれほどの熱エネルギーをどうやって放出しているかというと、燃焼反応とは別の現象「核融合反応」によってです。
「核融合反応」というのは、原子核が融合して、まったく異なる別の原子核に変化する反応のことを言います。
太陽の7割近くは水素で構成されています。太陽の中心で水素原子核が融合し、ヘリウム原子核が作られています。
この時の「核融合反応」で生じる莫大なエネルギーが、太陽の熱や光の源となるのです。
ちなみに、太陽の寿命について。
ある試算では、「50億年後には膨張し、消えてなくなるのでは」と考えられています。
現在も太陽はじわじわと膨張し、50億年経たなくても、10億年~20億年後には、太陽の温度が上がり、その熱を受けて、地球は人間の住めない星になっているだろう、という説もあります。
もしも、これを読んでいる人の中で、10億年以上生き続ける人生プランがある方……つい心配させてしまってすみません。
そういう人は、他の惑星に移住を考えた方が良いのかもしれませんね。