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8日目(実戦機種:キャッツアイ)

 前回(7日目)のつづき。

 いやもう当んねーわ回んねーわで最悪っすわ! ふつうなら見切りをつけるべきところだが……執着してしまいました。

 執着。これ、おっかないっす。あらゆる煩悩のなかでも上位に位置するんじゃないかしら。

 未練がましくズルズルと打ちつづけ気づけば239(回転)の確率分母を超え、478の倍ハマりに達するころには、もうこの台と心中するつもりになっていた。

 けっきょく当たったのが千ハマりの手前(960くらいだったかな)で、それが出玉2箱チョイという体たらく。心が折れる。

 その出玉も移動した先のジョーズに飲み込まれ、さらに4kばかし追い銭してこの日の実戦は終了。1デイ収支でマイナス74k(k=1000オカーネ)という偉業を達成する。

 ちなみにこの記録はこれを書いている今日現在で、いまだ破られていない。まあ、できればマイナスの記録は更新したくないやね。


❰8日目❱

 昨日大負けしたので今日はぜったい勝つぞってゆう気持ちで挑む。

 とりあえず〈オリパサ〉で打ちたい機種が見つからなかったから〈ピア〉を覗いてみる。そこで平和さんの「キャッツアイ」に心ひかれる。

 キャッツアイは原作も好きだしスロットも好んで打っていた。お気に入りのコンテンツと言っていいだろう。

 ちなみにオレはキャッツ三姉妹のなかではルイ姉さん推しだ。瞳も捨てがたいが断然泪姉さんだ。あの熟女感がたまらない。まだそんな歳でもないのにね。

 そういえば彼女たちの仕事(泥棒)着は何故レオタードなのだろう? パチやスロではレザースーツ仕立てで今風になっているが原作(原画)はばりレオタードだ。シュールすぎる……。

 そんなわけで実戦開始するが状況は今日もよろしくない。やはり年季の入った台なので釘調整も悪く回らない。

 だがここで連敗するわけにはいかない。初日に話した絶対に負けられない気分モードが首をもたげる。恥も外聞もなく3台あるキャッツを蟹歩き(註1)し投資17kで出玉2箱をゲットする。

 じつはこの日の午後、人と会う約束があったのでとりあえず出玉を会員カードに貯玉する。

 彼女じゃないよ! 派遣会社の営業さんとの打ち合わせだ。1時間ぱかしお喋りして昼飯をおごってもらうのだ。


(註1)……ちょっと打って(投資して)は、すぐとなりの台に移るという戦術。あくまで戦術のひとつであって万能ではない。


 打ち合わせが終わって営業さんと別れたあと、ふたたびホールへ舞い戻る。

 さあ、さっきの貯玉をつかって勝負再開だ。投資が17kだから回収ラインにまだ達していない。昨日の負債もあることだしドデカい花火を打ち上げたい。

 午前中に打ったキャッツで勝負続行するのは無理だと感じた。この勘、よくはずれるのだが、とにかくそう思ったのだ。

 店内を見回すと「AKBバラ」が300回転ほど回された状態で放置されていた。まあ軽くお触りするつもりで台に座る。

 オレはこれを打つのがはじめてで、どんな機種かしらなかった。スロットは触ったことあったんだがね。

 したらば、だ。最初の貸玉(貯玉再プレイ)でいきなりの大当たり。しかも1800個のビッグボーナスがバシバシ連チャンする。

 この感覚は……むかし打った初代ガロを思い出した。

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