表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/75

69.王女の呪いの解き方

大変、お待たせしました。半年も更新していなかったです。本当にすみませんでした。

 やっぱり思い浮かばないな。

 王女の呪いを解く方法を考えているけど、見当がつかない。図書館で呪いについて調べてみたけど、やっぱり呪術師が解く事ができるようだ。でも国王が集めた呪術師では呪いを解く事はできなかった。王女は女の子だし、顔が爛れているというのは嫌だろう。何とかしてあげたいな。


「ラソマ様、悩み事があるんですか?」


 リビングで考えていた俺に料理長のメルが話しかけてきた。


「ちょっとね。誰かに相談できたら良いんだけど、これは誰にも相談できない問題だから」

「そうなんですか。相談できない悩みというのは難しいですね」

「うん」


 一国の王女の問題だからな。それに人物を隠しても呪いを解く方法が呪術師一択なら相談しても仕方がない。

 ……いや、人族の図書館で調べたから分からなかった。でも魔族の国ならどうだ?人族とは違った考え方、もしかしたら使う魔法だって人族とは違うかもしれない。

 という事で思い立ったら即行動。俺は植物の魔王の国にやって来た。まずは国の外に瞬間移動して、そこから徒歩で移動。国に入る時に兵士に驚かれた。でも嫌がられる事はないから安心する。

 そこからも難なく移動する事ができ、俺は魔王の城に到着した。


「貴方は…ラソマ様ではないですか!?」

「うん。覚えいてくれたんだね」

「勿論です!」


 俺の相手をしているのは城門に居る兵士。前に来た時は魔王と一緒だったから、俺の事を覚えているか不安だったけど、覚えていてくれたようだ。


「本日はどのようなご用件でしょうか?」

「魔王陛下に会いたいんだけど、約束をしていないんだ。今から会う事はできるかな?」

「少々お待ち下さい」


 そう言って兵士は城に駆けて行く。いや、そんなに急がなくても良いよ。約束していないんだから無理を覚悟の上で来ているし。

 そんな事を考えていると、兵士が走って戻って来た。


「お待たせしました!陛下はお会いになるとの事です」

「そっか。ありがとう」

「いえ、とんでもない!」

「それでは、ここからは私が案内します」


 そう言って1人の女性の使用人が俺を城、そして応接室まで案内してくれた。


「ありがとう」

「いえ、ラソマ様のお役に立てて嬉しいです。失礼します」


 使用人の女性は頭を下げて部屋から出て行く。俺は椅子に座って待つ事になった。

 それにしても本当に会ってくれるんだろうか。復興も終わってなさそうだったし、魔王も忙しいだろうに。

 そう思っていると部屋に魔王が入ってきた。俺は立ち上がる。


「お久し振りです、陛下」

「…私達は友好関係にあるんだから、そういう他人行儀な喋り方はしないでほしいんだけど」

「そうは言っても、やはり陛下ですから。…でも善処します」

「ええ、そうしてくれると嬉しいわ」


 最初、陛下だからと断ったら不機嫌そうな顔をされたので、すぐに言い直した。そうしたら魔王の顔も機嫌良くなった。

 それから促されて、俺と魔王は椅子に座った。


「それで今日はどうしたの?復興はまだ終わってないんだけど」

「そうみたいですね。早く復興できると良いんですけど。今日は別の用事で来ました。陛下は呪いを解く方法をご存知ですか?」

「呪いなら呪術師でしょ?」

「呪術師でも解けない呪いなんです」

「…余程、強力な呪いなのかしら。基本的に呪術師に解けない呪いなんてないもの。でも強い念がこもっていれば解けない可能性はあるわ」

「そうなんですか。その強力な念のこもった呪いを解く方法はご存知ですか?」

「ごめんなさい。私は呪術にはそこまで詳しくないから。呪術が使えれば火の魔王達にかけたのだけど」


 そう言って魔王がニコッと笑う。怖いな。


「ごめんね、せっかく来てくれたのに力になれなくて」

「いえ!気にしないでください」


 魔王でも分からないか。いや、呪術が得意な魔王なら分かるかもしれないけど、そういう知り合いはいないしな。

 仕方ない。自力で方法を探すか。


 そうして俺は魔王の国を出て自分の屋敷に帰った。


 さて、どうするか。俺の考え得る方法では呪いを解く方歩が見つからなかった。人族の知る魔法、呪術師、魔王の知る方歩………あと考えられるのは…自意識過剰かもしれないけど俺のスキルか。超能力の中にもしかしたら、呪いを解く事ができるものがあるかもしれない。

 俺の超能力は、


 念動力…呪いがどういうものか分からないけど、王女の体から呪いを動かして離す事はできるのだろうか?


 読心…呪いをかけた本人が分かれば使えるけど、思考を読んでも仕方ないしな。


 結界…呪いを封じる事はできそうだ。ただし封じても復活する可能性がある。復活した際、封印されてきた期間のぶんだけ王女に大きな呪いが降りかかるかもしれない。


 瞬間移動…呪いを王女の体から別の場所に瞬間移動させるか?でも呪いを認識できなければ瞬間移動も使えないしな。


 千里眼…これは使えないか。


 透視…王女を透視して呪いの場所を探る。でも、そもそも呪いの実物(?)を見た事がない。


 テレパシー…呪いに直接話しかける。…ないな。


 時間操作…呪いが掛かる前の状態に戻して、呪いが掛からないようにしてから時間を元に戻す。これは有りだな。


 空間操作…呪いを異空間に入れる。そうすれば安全だけど、問題はどうやって分離させるかだな。


 予知…これは使いづらいか。


 俺の持つ全ての超能力を上げてみたけど、この中で使えそうなのを考えて、実験してから実行していくか。


 翌朝。ようやく俺の考えが纏まった。あとは実験するだけだ。いきなり王女に使って失敗したら不味いからな。


 考えた方法。


 1.国全体を結界で囲う。効果は呪いを可視化させる事。


 2.王女を部屋に入れて、部屋全体に結界を張る。効果は殺菌。無菌室のように、雑菌がない空間にする。


 3.王女自身の時間を巻き戻し、呪いがかかる前の状態にする。呪いを可視化する結界の効果で、王女から離れた呪いが見えるはずだ。


 4.見えた呪いの時間を止める。そして王女の時間を早送りし、現在の年齢まで戻す。


 5.呪いの時間を巻き戻し、呪いかけた本人の下に返す。その際、国全体を囲った結界により、戻った場所を割り出す。つまり犯人を突き止める。もし国外に出た場合もちゃんと追跡する。


 上手く行けば王女は呪いから開放され、犯人も罰する事ができる。実行するなら、絶対に成功させなければならない。


 まずはその為の実験だ。特に時間を巻き戻して、早送りさせた場合。呪いの動きは止めておくとしても、ちゃんと呪いのかかっていない状態になるかどうかだ。

 その実験の方法なら、怪我を負った状態から、怪我を負っていない状態に時間を巻き戻し、時間を早送りして現状に戻す事だ。それで怪我を負っていない状態になれば実験は成功だ。

 よし、そうと決まれば、まずは自分の腕を結界刃で少し切ってみて、時間を巻き戻してみよう。

 ここでそれをすると、アミスに見られた時に悲しまれて、怒られるな。うん、異空間に行こう。


 さて、異空間にやって来た俺は、異空間の自分の居る場所を無菌状態にする結界で囲う。俺が作り出した異空間だから、そもそも菌が繁殖していないと思うけど、万が一があったら嫌だしな。

 そうして結界刃で自分の腕に切り傷をつける。


「くっ…痛いな」


 この世界に来て初めての痛みではないだろうか?それが自分に負わされた傷だとは。

 血も出てるし痛いな。早速、怪我をしている場所の時間を巻き戻す。すると傷が塞がっていくのが見て分かる。少ししてすぐに傷は消え去った。ちなみに傷に限定したから、血は体内に戻らず、地面に落ちた。…これならいけるんじゃないか?でももう少し検証が必要だな。なにせ相手は王族なんだから。

読んでくださり、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ