(ちょっと古い)機械式時計好きが久々に復活させたオールドクォーツとか……
さて、またまたいつもの時計の話です。
時計に興味の無い普通の人からしてみると、使いにくい古い時計を好んで使いたがるヘンタイ趣味は理解しがたいものです。
普通に現行品(クォーツでも機械式でも)を使っていれば何の苦労も心配も無いわけで。
時間がわかればいいよとか、ファッションやスタイルに合ってればそれでいいよなんて人が普通の人ですね。
それか……よくわかんないけど取り敢えずロレックス買ってみました、なんて人か(ある意味正解とも言えるし不正解とも言える)
わかっちゃいるけどやめられない(スーダラ節?)ちょっと古い時計ラヴなノスタルジック好きオヤジの趣味話です。
「人に歴史あり」などと言いますが、同様に時計にも歴史があります。
コレクターなので色々な時計を持っていますが、時計を通してその時々の自分を取り巻く時代の状況を思い出したりしますね。
この時計を手に入れた頃は……とか、この時計が作られた頃は……とかです。
いざ自分がオヤジになってみると、つい振り返ってしまいますね。
本当に振り返ってばかりです。
日々使うのは基本的にはちょっと古い機械式時計(手巻き、自動巻き)なわけですが、久々に古いクォーツ時計を(気紛れで)復活させたので書いてみました。
現行の時計ではなく何故ちょっと古い時計なのか?
ノスタルジック趣味のオヤジだからでしょうね。
うん、間違いない。
先日セイコーのオールドクォーツ(初期クォーツ)を一本復活させました。
いつもブログを読ませていただいている方の記事に触発されたのがその理由。
復活させたと言っても、自力で分解掃除したりしたわけでもないんで……エラそうな事は何も言えない。
ただ裏蓋開けて電池投入してみて可動確認できたら、外せるモンは外してクリーンアップしてから組んで、また電池入れて蓋閉めてベルト取り付けて……ってだけですわ。
機械式と比べると大した知識はありませんから、内容に間違いがあったらごめんなさい(機械式時計の知識もそう大したもんじゃないですが)
詳しい方がいらしたらご指摘下さると幸いです。
(現役、元)時計師さんや時計屋さん、お教え下さいませんでしょうか。
さて、取り敢えず一本復活させるとして、電池式(クォーツと書かない理由もあります)時計もそこそこ持ってますのでどれにしようかチョット迷いました。
その結果選んだのが通称「38クォーツ」のQTです。
ご存知の方は多いと思いますので、そういう方は以下の文章を読み飛ばしていただいて構いませんが、1969年(昭和44年、大阪万博の前年)の暮れにセイコーが世界初の市販クォーツ腕時計を世に送り出しました。
頑張って万博に間に合わせたんでしょう。
初代プリウスがデビューした時のキャッチコピー「21世紀に間に合いました」を思い出す。
きっと同じ様な感覚でビッグイベントに間に合わせたんだろうね。
あの座布団ケースの「アストロン35SQ」です。
35は中の機械のナンバーでSQはたぶんSEIKO QUARTZの略称でしょう。
中身の機械は35の後は38、そして48へと移っていきました。
時計の誤差を測る単位も日差から月差や年差へと変わって行き、市井の人々の感覚から時計の時間合わせを毎日やるという行為は抜け落ちて行ったわけです。
アストロンの座布団ケースは好みじゃないけれど、仮に好みでも手出しできやしませんわ。
高額過ぎでしょう(笑
今でも新車が変える値段の時計ってあるけれど……
ちなみに当時の代表的な大衆車「カローラ」とほぼ同じプライスタグが付けられました。
国産オールドは比較対象をその時代の大卒初任給にすることが多いんですが、車と比べられちゃう値段ってところが凄い代物です。
これは一般人が普通に購入するようなもんじゃないです。
『45万円!!』ですわ、これの出た年(1969年)の大卒初任給は34,100円でした。
当時の大卒初任給の11倍以上です。
今の貨幣価値だと250万円から300万円ってところか。
普通の人の購入する時計の値段じゃないですね。
で、翌々年の1971年に出たのが「38クォーツ」。
特別調整品(V.F.A.)は175,000円と流石に高価ですが、38QTや38QRは一般人でも(相当)頑張れば手が届く価格設定。
とは言っても廉価版(決して廉価ではないが)の38QRが51,000円と当時の56グランドセイコーとほぼ同等価格、38QTは80,000円ほどという高級品。
1971年当時の大卒初任給は46,400円。
一ヶ月の給料より高いだろって?
当時カラーテレビの黎明期だったけど当然給料より高額設定なわけで、そんな中でも頑張って購入している一般家庭はあったからね(ウチはもっとずっと後まで無理でした)
あの頃5万円代のカラーテレビ(当時の価格破壊商品、当然無名メーカー)が売り出されて、長い行列ができたなんてニュースになったのを覚えているくらい。
我が家に初めてカラーテレビが来た日、初めて電話が来た日、初めてクーラー(エアコンではない)が来た日、どれもこれも本当に感激したもんです。
今どきの人たちは生まれたときから当たり前にそういった物たちに囲まれてるから、その有難みがどこまで理解できてるか……わからないでしょうね。
この頃に造られたオールドクォーツは、中の造りが豪華でガッチリしていて時計自体も後のものと違って分厚い造りとなっています。
水晶発振子やステップモーターなどの一つ一つのパーツがとにかく大きくてガッチリしています。
単にまだ小型軽量化する技術が無かったわけですが、結果的に製品に重厚感をもたらしたと考えると結果オーライではないでしょうか。
ちなみにセイコーが38クォーツを出した1971年に、リコーから「リクォーツ」が国内で2番目に発売されました(シチズンより早かった、エライぞリコー!!)
リクォーツも中の作りはセイコー同様に重厚で、時計自体もゴツくて格好良いものです。
自動巻きのダイナミックオートが好きなので、ついついリコーを贔屓しちゃいます。
その頃のシチズンは電磁テンプ式やら音叉式やらに熱心だったので出遅れてしまうことに……
当時の電磁テンプ式や音叉式時計は今となっては一部のマニアという病気の人(笑)の御用達なんですが、残念ながら完動品は数少ないです。
しかし車で言う「TE27」とか「AE86」、「510ブル」のように型式で略して言いますね、時計も。
この「38クォーツ」とか「44キング」とか「56LM」、「62GS」とか(笑
わかる人は型式を聞いてすぐ頭に浮かびますもん。
逆に言いますと……型式を耳にしてどのモデルかわかるような人は、車でも時計でも少々ヘンタイ入ってる人ですからご注意下さい(ご自愛下さい)
「KPGC10」と「KPGC110」の違いに拘ってウンチク語り始める人は危険ですから近寄らないのが吉です。
正直面倒くさいです、ハコスカは有名過ぎて目立つから興味ありません(笑
ハコスカにもし乗るならドノーマルかジュンちゃん仕様でしょう。
他に選択肢はありません(キッパリ!!)
ま、買わせちゃもらえないけどね(涙
510のSSSは国産車の中では特に大好物で、今でも欲しいし乗り倒したいですが……仮に購入してもその維持費は一切出して貰えないでしょう(悲しいけれど、これが現実)
うん、オレも十分に面倒臭いヤツなんだろう……
「車道楽はもう許さない!」というのが我が家の既定路線だとのこと(涙目
財布握られてますし、今まで散々迷惑掛けてきたから仕方ないでしょう。
セイコー38クォーツQT 3802-7020
1972年12月製(今から46年前)
今の感覚だと驚かれますが電池寿命は約1年です
ステップ運針はあまり好みじゃないけれど、当時は画期的だったものと思われます
1秒毎に正確に目盛りの上に秒針が来ますし(昨今の普及品は目盛りからズレます)、それを強調する為か秒針の先が少し太くなっています
今どきの新しい時計でも普及品は針の先端が目盛りからズレますからご確認を
昨今の時計とは異なり分厚くて重いです、ホントに分厚くてゴツい
ラグ足が伸びておらずケース一体型で、どことなく西洋甲冑の兜部分のような印象なので個人的に「ロビンマスク」と呼んでいます(笑
6時上に諏訪セイコーのマーク入り
1972年の大卒初任給は52,700円ですから、現在の貨幣価値だと30万円くらいなのかな?
ちょっとした高級品です(いや、結構な高級品で普通の平サラリーマンは買えない)
38クォーツの裏側
特徴的な「デベソ」とか「ヘソ付き」と呼ばれる電池蓋の出っ張りに目が行きます
先に書いたように大きくガッチリしたパーツを組んで作ったら電池部分は外へ押し出されたわけです
しかし着用すると不思議に気になりません
電池交換の際には裏蓋を開けずに電池蓋だけ開けて交換できるという利点がありますね
このような金属ベルトのままだとホームセンターで売ってる950円の時計と間違えられますので、先の写真のように皮革ベルトに交換しました
間違えられたら……それはそれでまた良しなんですけど(笑
その内また戻そうかな
オールドクォーツは、今どきは皆さんお馴染みのオークションでは機械式時計と違ってとても安価で落札可能です。
当時の高級品でも驚くほど安値安定です。
機械式ほど人気が無いことも理由の一つですが、出品されているものは不動品、または動作未確認の時計が大半だからですね(いわゆるジャンク扱いでNCNRが基本ルール)
不動の原因が電池切れなのかその他のトラブルによるものか判別不能(調べてない)ってことです。
気をつけなきゃいけないのは、電池入れてみたけど動かなかった時計を未確認にしてないかどうか。
『不動』よりは『未確認』と書いた方が耳触りがいいし売れやすいわな(落札価格が上がる可能性あり)
極々稀に電池交換したけど動きませんでしたと正直に書いてくれてる出品者の方がいらっしゃいますが、本当に極々稀。
余程日頃の行いが良く運も良い人であれば、単純に電池を入れただけで普通に使える時計にあたるかもしれんけど。
注意すべき点としては、「古くて部品が無いから」とメーカーは修理を受け付けてくれないってこと。
メーカーとしては40年以上前の時計を修理するより、新しい時計を買って欲しいのが正直なところでしょう。
以前に古いリクォーツの不動品数本をまとめてリコーに送ったら、修理して送り返してくれた……なんて話をどこかで読んだことがあるけど、まぁ希少例でしょう。
たまたま良い人にタイミング良く当たったんだろうね。
そもそも40何年前の部品なんて保管する義務無いわけで、たまたま残ってた部品が適合するもので、たまたまそれが残ってることを知ってる人に当たって、たまたま修理できる人にも当たって……世の中には運の良い人がいるもんですね。
マニアックな時計修理を生業にしていらっしゃるところでも「電気仕掛けはやってません」とか言われることがあったりします。
一般にクォーツより機械式の方が趣味性が高いって思われてるしなぁ。
「クォーツ時計でも受け付けてるよ」ってところでも初期のオールドクォーツは「ゴメンナサイ」されることも多いですね。
内部の油が固着している程度であれば容易に復活可能ですが、錆がまわっていると復活は困難だし嫌がられます。
長年に渡って電池切れのまま放置されていて電池の液漏れが起きて固着していることもあります。
電池自体の規格が微妙に変わっていることもありますし、電池抑え部分がヘタって電池が中で少しズレてショートすることもありますし、絶縁シート等が紛失していることもあります(色々あるようです)
時計によっては本来OKとされている規格の電池(そもそも当時は水銀電池)では全く動かなかったものが、同じ直径・厚さ・電圧の別規格の電池で動いたという報告も読んだことがありますね(SRじゃ駄目でLRで動いたって話)
セイコーやシチズンは100均のLR投入でも動いたりしますが(稼働期間は保証しません)、リコーはLR投入して動かない時に例の金色ボタン電池(M社の)投入すると動くことが多いという話も聞きますね
……あの出っ張り部分が大事なのかな?
お試しあれ(笑
内部の電子部品や回路が逝ってしまっている場合は部品取り用にもう一本必要になることもあります。
そもそも代用する電子部品が現在では存在しないことが多いし、ハンダづけなんて可能なサイズじゃないわけで。
一度浸水したものは一旦治ってもその後に回路不良を起こしやすいって話です。
電子回路が生きてるかどうかがクォーツ時計の生命線だと聞きました。
先に挙げたような修理屋さんに持ち込んで、「受けてもいいけど回路が死んでたら動かないし、動いても数ヶ月経過して突然死する可能性もあるよ。それでも工賃は頂くけどね。」と言われて皆さん修理に出しますか?
安いものだとほんの数千円(どうかすると千円するかどうか)で手に入れたものを、その何倍(下手すりゃ10倍以上)の修理費出す気にはならないでしょう。
叶うことなら最初から動作確認の取れたものを手に入れたいですよね。
しかしながら、「動作確認済」、「稼働品」と書いてあろうとも無条件で信用できるわけじゃないのは皆さんご承知の通り。
「到着時の動作は保証しません」とか書いてありますもん。
ある意味「運任せ?」ではありますが、運が良ければ当時の高級時計を安価にて入手可能です。
「動作未確認」でも殆どは電池さえ入れれば普通に使えるよ……なんて言う人も中にはいらっしゃいますが。
本当?本当にそうなら、もしかしてオレだけ全然運が無いのんか……???とか思ったりしたりしてチョット悲しい。
「動作未確認」や「動作保証無し」なら、せめて1円スタートするなりして欲しいもんです。
中には「動作保証無し」なのに【超希少】とか言って煽り文句入れて、動くかどうかわからん代物に驚くような値付けしてるものもあるから要注意!!!
本当に要注意だわ。
クォーツなんかで電池投入してないからって理由による「動作未確認」はまだわかる。
しかし、手巻きや自動巻きで「動作未確認」はないわぁ。
だってすぐわかるじゃない?
要するに機械式の「動作未確認」はジャンクってこと。
それなのに、あぁそれなのにトンデモプライスってこともあるね。
全く神経疑うわ。
それでも機械式なら、中のパーツ抜かれてなけりゃ何とか再生可能なものが殆どってのも事実。
そんなこんなで電気仕掛けな時計よりも機械式の時計の方に気持ちが向いてしまうのは決してオレだけじゃない筈ですわ。
元々が電子回路の寿命が時計の寿命で、修理してまで使ってもらおうとは考えてなかったんじゃないかな?
機械式の方が安心感あります、本当に。
機械式は戦前のものや、それこそ100年以上前の懐中時計でもホントに何とかなりますもん。
電子部品じゃないので、最悪パーツ無ければ作るという手もあるからね。
自分自身はそこまでのマニアじゃないんで、パーツのあるものや流用できる時代のものを入手してます。
普通の人が日常使いするならセイコーだとマーベル以降のものでしょう。
ゼンマイ切れてても何とかなるし(45キングなんかは切れると周辺パーツ巻き込んで悲惨だと聞くけど)、多少機械にサビがまわってても何とかなります、本当です。
先ほど電池式時計はクォーツと書かない理由もあると記載しましたが、それはこういった時計もあるからです。
SEIKO ELNIX 0703-7110
電磁テンプ式腕時計、1975年5月製(今から43年前)
電池でテンプを駆動する電気仕掛けの機械式時計です
他社の電磁テンプ時計は殆どが6振動ですがELNIXは8振動機械
持ってる機械式時計は全て5振動か6振動のロービートなので唯一持ってるハイビート時計
唯一持ってるハイビートがこのヘンタイ時計というのはどうなんだろう……
クォーツのステップ運針ではなく普通に機械式時計のスイープ運針
驚くほどスムーズに回って行きます
これよりスムーズな運針は音叉時計か10振動機械かクォーツマジェスタのスイープ針かそれくらいしかない
あっ、書いてて何だけど電池切れで止まってるコスモトロンスペシャルが10振動のハイビートだった
エルニクスが唯一のハイビートじゃなかったわ
そう言えば亡くなったお義母さんの補聴器用の空気電池が1.4Vだったから、あれ使えそうだし復活させようかしら……どこいったかな?探しとこう
どこかのブログで読んだけど、あれ使うと2年くらい持つらしいし
で、電磁テンプ時計は機械式ですが、クォーツと同様に電池が切れたら止まります(そらそうやがな)
但し通常の機械式のように使っていなくても止まりません
つまり週末の2日間使ってなくても月曜に普通に動いているというメリットあり
6時上に亀戸セイコーのマークがあります
先の38クォーツと同様に電池寿命は約1年
1年って今の感覚で聞くと短く感じますが、当時の感覚だと1年間ゼンマイ巻かなくても良い?そりゃ凄いって感じたわけです
一般に時計の精度はその振動数が多ければアップしやすいと言われています。
その理屈から言うと電磁テンプの精度は機械式と同様。
というか機械式そのもの(構造的にそうだわな)
電磁テンプ時計にセイコー以上に熱心だったシチズンはコスモトロンをラインアップさせてましたね。
電磁テンプ時計を最初に製品化したハミルトンは日本でセイコーに話を持ち掛けましたが、既にクォーツの開発を進めていたセイコーは断ったとのこと。
諏訪のEL、亀戸のエルニクスは独自開発なのかパテント買ってたのか……ちょっとわかりません(誰か教えて?)
それでタカノ時代に付き合いのあったリコーへ話を持ち込んでハミルトン・リコーを立ち上げたという次第(確か三井物産も話に噛んでた筈、2年ほどで解消しちゃったけど)
タカノは紳士用はラコー、婦人用はハミルトンのムーブメントを最初の頃は購入して自社ケースに組み込んでましたから。
ほぼ同じ時代(60年代)にブローバ社が音叉時計をデビューさせてます。
有名な「アキュトロン」です。
ブローバのマーク(音叉)はこれに由来しています。
こちらは360振動という時計で、それまでの機械式(5振動~10振動)とは違い、桁外れに精度の出る時計でした。
そして、これをもってブローバは時計市場を席巻しようとしてたのです。
クォーツ時計の開発が進んでいたことは承知していたようですが、その実用化はまだまだ先になると考えていたようです。
日本でもシチズンがハイソニックという名前で製品化していましたね(共同でブローバ・シチズン社を設立)
しかしセイコーが大方の予想を上回る早さでクォーツを実用化したことで、音叉時計は市場から姿を消してゆくことになってしまいました。
クォーツは更に桁外れの振動数なので(32,768振動/秒)
ブローバのアキュトロンはその内に一本欲しいと思っていますが、それを購入する値段でそこそこ程度の良い機械式時計が買えちゃうと思うとなかなか手を出しづらいところ。
これらの時計たちはクォーツ登場前に一瞬咲いた時代の徒花。
そう考えると惹かれるものがあるなぁ。
電磁テンプ専門に集めている人(かなり変態度高いな)もいることだし、これからは電磁テンプや音叉時計に手を伸ばしてみようかしら。
そんな中でも何本かはクォーツ時計を稼働状態にしてますよ(非常用?)
タグホイヤー2000プロフェッショナル
丁度バブル期に差し掛かった頃に南の島へ旅行に行った際、つい熱に浮かされて現地の免税店で購入
取引先の人を含めて周囲に同じ時計を持ってる人の率が異常に高かった覚えがあります
他人と被るのが嫌で当時はあまり使いませんでした
今はたま~に着用しますが重いですね(思い出が重いのか……)
当時はモルティマ(フランスの時計メーカー)の手巻き時計を気に入って何本か続けて使っていましたが、残念ながら今はもう手元に残っていません
比較的安価でしたがどこか洒落っ気のある時計たちでした
縁があればその内手元に戻って来ることでしょう
G-SHOCK ANTMAN
現代の定番G-SHOCKも何本かは持ってます
主に悪天候の時に活躍の機会がやってきます
2000年に発売された持ってる中ではかなり新しい製品
Master of GシリーズのANTMAN
2001年のグッドデザイン賞を受賞してましたね
電波時計で正確無比で丈夫なことこの上なく、時計コレクターなんてやってなけりゃコレ一本で文句無し
まぁドレスウォッチが別に一本は必要(冠婚葬祭用)かもしれんけど
秒表示がクルクル回って変わっていく様にヤラレて購入
電波受信用のアンテナ内蔵ケースはデカいしゴツい
もっとゴッツいプロトレックもあるけれど、あれは電池4個も使うから勿体なくって休眠中(なら何故買った?)
先に写真を出したタグホイヤー2000プロフェッショナルですが、先日久しぶりに出して使おうとしたら電池切れてやがった。
仕方ないので近所の家電量販店へ行って、電池買ってきて、入れ替えて、ついでに皮革ベルトに交換してやったわ(手持ちのベルトが似合いそうだったので)
明工舎の側開機は使いやすくて優秀だ、食い付きが良くて簡単に開けられる。
流石はプロ用だと納得する。
強く押し付けて回す、ドライバーと一緒。
押し付けてないと滑って裏蓋にキズを残しちゃうけど。
自力電池交換には必須の工具ですな(安物でも開けられることは開けられるが【簡単に】とはいかない)
ダイバーウォッチとしての防水性能維持は自分にとっては必須ではないので(皮革ベルトにするくらいだしね)、自分で交換しました。
もう海で潜ったりしないし、悲しいけれど水着になれるような体型ではなくなってるし……
対応電池の規格はこの時計だとSR927SWで、近所の家電量販店で¥298。
街の時計店へ持ち込むと防水試験(耐水試験)設備が無ければ、というか無いということでメーカー指導もあって(クレーム対応の為?)メーカー送りが推奨されているようです。
そのままやってくれるところでも2000円~3000円、メーカー送りだと送料も掛かるしメーカーの交換手数料も掛かるので5000円~10000円なんてことにもなるようです。
自分でやれば電池代の実費だけ。
防水性能維持が必要でなければどちらを選ぶかは自明ですわ。
今更海に潜るようなこともないし、あっても他の時計使うし、そもそも水着姿になるには……この見事に育ったお腹が><
交換用パッキン、特に竜頭パッキンなんて無いけれど、破れてるわけでもないのでとりあえずシリコングリス塗って、これでいいことにしておきます。
ということで、今回の交換ベルトは以前に落札した時計についてきた新品ベルトの流用でした。
安物でしょうけど、色合いが良かったのでまぁいいんじゃないかな。
実は皮革素材の時計ベルトはまだまだ結構沢山持ってます。
数年前にあった例のマルマンの倒産騒ぎの折に、近郊のホムセンで安売り(投げ売り)していたものをまとめ買いしてやりました(数十本を大人買い)
おかげで暫くオークションは見てるだけ><
皮革ベルト仕様のタグホイヤー2000です
どうでしょう……似合ってるでしょうか?
オールドクォーツというほどではないですが、そろそろ30年選手
近年のダイバーズに比べると小ぶりで好ましい
実際に今どきのデカイ時計(ダイバーズに限らず)は日本人の細い腕には似合わない様に思ってるので
で、そう言えば……と引っ張り出したのが電池切れで永らく放置(かれこれ20年近く?)していたタイメックスの初代アイアンマン。
これの電池も交換しようと100均で買って用意してたので本日無事に交換完了。
何せCR2016というありふれた規格の電池だったので100均でOKでしょう(タイメックスだし)
この時計は専用工具なんぞ無くても精密ドライバー持ってれば誰でもできます(交換後のリセットだけ忘れなければ)
多少入っていた電池が抜き出しにくいですが><
それより時計の合わせ方忘れてたから少しばかり手間取ったのは内緒の話(笑
初代タイメックスアイアンマン
薄くて軽くて丈夫という今どきのチプカシにも似た時計
当時は世界的に大ヒットしたものです
こちらもそろそろ30年選手
長期放置してたけど普通に動くもんなんだね、驚いたわ
しかし……本当に軽くてつけてるの忘れそう
流石にこちらは皮革ベルト仕様にはしなかったヨ(まぁ当然か
今どきの液晶に比べると画面が暗いけど、まぁ仕方ない
1986年もので、当時渋谷PARCOに入っていたTicTacで購入
その頃はPARCOで仕事してたのよ、懐かしい
あの頃の同僚や周りの店の人たちは今頃どこでどうしてることやら
今じゃオレは半公務員で事務仕事してますよ><
先にG-SHOCK ANTMANのところでチラッと書いたプロトレックですが、電池4個がSR927Wというものでして、近所の電気屋で買うと結構高価(とはいえ普通に電池交換に出すよりは安い)なので逡巡してました。
SR927SWだったら近所のホムセンでも入手できるが、この時計にそれは少々具合が悪いとのことで……
SW規格の方はアナログ針の時計に、W規格の方はデジタル表示の時計にそれぞれ向いているとのネット情報で、デジタルの方にSW規格を使うと早く消耗するんだと。
その割には後述のAW-510というデジアナのG-SHOCKはSW規格を2つ使っているのが不思議だわ。
しかしそんなSR927WもAM◯ZONで購入すればかなり安価で手に入るとわかって結局復活させました。
SR927Wが5個で695円送料無料とか、こりゃもう近所の電気屋さんに買いに行けないわ。
安いからって何処のものともしれないわけじゃなく、れっきとしたSONY製。
プロトレック PRG-40
ゴツい、デカい、しかし重くない時計
電池2個仕様のシリーズもあるけど、これは4個
分解ついでに各部を大雑把に清掃……まぁ汚れてること汚れてること><
この時計の一番の利点、それは表示される文字がデカいところ
お若い方には全く理解できなかろうが、ジジイにとっちゃあ大事なことなんだ
つまり老眼向き(悲しいけど)ってこと
色んなギミック付いてるけれど、殆ど使わない
というか、今どきはアプリ入れたスマホの機能の方が上かもしれん><
この時計が出た頃にゃスマホなんざぁ無かったけどな
入手した当時は、周囲に何人か同じ時計してる人がいたなぁ……そう言えば
ANTMANも電池の残が微妙だったのでついでに交換しときました。
こちらはありふれたCR-1620を1個だけ使用という慎ましやかな時計。
G-SHOCK ANTMAN GW-100
先のPRG-40と比べたらほぼ同じサイズ……びっくりだわ
アンテナの出っ張りがあるからか
G-SHOCK AW-510
もののついでにこれも電池切れで転がっていたので電池投入
SR920SWとSR621SWというサイズ違いの2個の電池が入ってます
デジタル表示の方は簡単に合わせられたが、アナログ部分の合わせ方を完全に忘れてて軽くショック
まぁオッサンだし><
持ってる人は知ってるけれど、20秒経過する毎に長針(分針)がスッと3分の1分動くところが面白い
古いからかケースがそろそろ加水分解し始めのようで少しベタつく感じ……悲しい
似たようなギミックを備えたものには鉄道時計で有名なスイス製モンディーンのSTOP2GOがありますが、あちらは秒針が1分を58秒間で回った後2秒停止し、分針が1分動くと同時に秒針も動き始めるというもの。
マニアという名前の変態さんにはお馴染みの時計なんですが、一般受けはしません。
価格も普通の手頃なモンディーンより高くなりますしね。
オレ?オレは勿論こういった変態ギミックは大好きですけど、オークションに手頃な値段で出てはきませんから未入手ですよ(笑
CASIOのこれらの時計は、電池交換後に短絡させてリセットするのが簡単にできるように図が書いてあるので本当に親切だと思う。
唯一残念なのが使用している電池の種類が様々なところ。
電池の仕様に統一性があると最高だ。
クォーツの場合は自力で電池交換可能なので、時計店に出すことを思えば維持費は大きく節約できますよ。
但し……防水の保証は一切ありません(当然
海には行かないし、潜ることも無いし、まぁいいかってところ。
持ってる時計の中では新し目なのでパッキンはまだ大丈夫だから、念の為にシリコングリス処理だけはしてるけれど><
電池交換する際に確認してるが、内部への水の侵入は未だないからパッキンが機能しているんだろう。
パッキンがダメになるより先にケース本体が加水分解でダメになるんじゃないか?
気にせず使っているからか結構キズだらけ><
だけど壊れない……丈夫だね。
まぁここらのカシオの時計は全然オールドなんかじゃなくって、21世紀になってからのものだからちょっとやそこらじゃ壊れなくて当たり前だわな。
そして、こちらは久々復活させたものとは違いますが、正真正銘のオールドクォーツです。
最近入手したばかりの時計です。
動作品ということでしたが、到着時はお不動さん><
開けてみたら電池を固定する部品が2箇所ネジ止めするようになっているんですが、片側のネジがありません。
電池交換してネジ止めしたら何ともない様に動いてくれました(ホッ
但し……暫く動かして様子を見ていると、秒針が足踏みし始めたのでちょっと振ってやるとまた普通に動き始める。
ん~、念の為に磁気抜きしておくか、恐らくこれで大丈夫だろう。
70年代初期の頃らしいデザインで大好きな路線の時計ですわ。
5面カットガラスの風防は小キズが少々入っているので、時間のある時に磨いてあげよう。
当座使うために透明マニキュア塗ってみたら、あまり気にならなくなったので暫くこれで行ってみます。
リコーリクォーツ cal.570
70年代初期のcal.550に続いてリコーが投入したcal.570シリーズの逸品
物凄く多様なデザインの時計を市場に投入しました、まさに満を持して……というのが相応しい
その中でもこの自然石文字盤シリーズは力の入った時計です
デイデイトやデイトだけとかのカレンダー付きが大半でしたが、中にはこの様なカレンダーレスもありました(使いやすい)
タイガーアイ使用のものが有名ですが、これはブラッド・ストーン
スピリチュアルなものはあまり信じませんが、血液や血管周りの健康に効果があるそうな
数年前に動脈硬化の手術をしたオレにはピッタリかもしれん
12時のインデックスには黄水晶が埋め込んであるという念の入れよう
セイコーの38クォーツとほぼ同時期にデビューしたゴツくて分厚い作りの当時の高級機
中のパーツも一つ一つが大きいということもあちらと共通
秒針の先は38クォーツと同様、目盛りにピッタリな動きがわかるように少し太くなっています
38クォーツと同様に当時のグランドセイコーより高額な高級機でした
今はビックリするくらい安く手に入ります
セイコーは自動巻きのアドバンをこちらと殆ど同じ文字盤デザインで出しましたね
笑っちゃうくらいそっくりさんでした
このリクォーツに限った話ではありませんが、この頃の時計はこれも含めて時計本体のサイズ感に比べてラグ幅が狭い気がします。
この時計もラグ幅18mmなので、写真を見ると皮革ベルトがかなり細く見えてしまいます。
そこで、手持ちの金属ベルトの中から合いそうなものを見繕ってみました。
Bearのベルトでしたわ。
どうでしょう?
ベルトの取り付け部の幅自体は一緒ですが、ケースとの一体感が出た気がしますね。
ベルトが細い感じは無くなった様に思えます。
こうして見ると、独立したラグ足のある時計とは違いケースと一体式になって組み込まれた形になっているものは、金属ベルト取り付けを前提にデザインされているのかしらん?
この一体感を皮革ベルトで出そうとするなら2mm大きいサイズのベルトを選択し、その取り付け部分の両端を1mmづつカットするしかない(あまりやりたくない……主に耐久性を犠牲にする点で)
この金属ベルトは専用品ではなく汎用品ですが、いい感じで70年代っぽい雰囲気になったんじゃないかな。
しかしまぁ……インデックスも針もキンキラキンキラしてますわ(笑
秒針の先が少し太く(鏃型?)なっているのがおわかりいただけるでしょうか?
目盛りにピタリと合うのを強調しているんでしょう(38クォーツも同様です)
少しばかりオトナな諸兄の皆さんはご記憶されていると思いますが、嘗てNHKでは朝7:00、正午、午後7:00に時報放送をしていました
あれを日々見せられていた視聴者は、それまで手にしていた機械式の時計とは異なるあの動き(ステップ運針)に未来を見たのかもしれません
そしてあの秒針と同じ動きであることを強調するのがこの時計(そして38クォーツも)の先の太くなった秒針ですわ
つい勢いで書いてしまった、反省はしていない!!
たまに気紛れを起こすのも人間だから仕方が無い。
などと自分に言い訳しつつ……