表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

車窓の夜景

作者: 夜朝

ずっとうつむいてたから

知らなかったね


電車の窓から眺める夜景

意外と星空のよう


そんなに栄えた街じゃないのに

数え切れない明かりが灯る


すぐに流れてゆく光たちは

どこへも行かないで

そこにいたのに


気づかなかったのは

へこんでいたからかな


古い失敗談や

切ない恋の思い出


遠くなって忘れていた涙の跡を

不意に思い出して胸がつまった


時は流れて

新しい時間が過ぎて


全部が懐かしさに変わったら

笑顔で誰かに話そう


「昔ね……」


時は優しく流れて

少しずつ

思い出に生える棘を

溶かしていく


ちくりちくり

痛んでいた胸が

ゆるりゆるり

癒されていく


ずっとうつむいてたから

知らなかったね


電車の窓から眺める夜景

意外と星空のよう


きらめく明かりが

心にも灯っていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ