夢? 可愛いちっちゃな魔女が好き? 夢でも?
洋館の
出窓の下で歌う
少女の影。
それも白い昼、
夢のなかで出逢う魔女。
「君、大好きよ」
っていう
照れながら言う、
真っ赤なことばに
おどろいてしまって、
少年は夢の中で
声もだせず
ただ彼女の眼をみつめる。
「ほんとうのあなたが見たい」
っていう
悩める少年の心に
自由を与える
いちばんやわらかい言葉。
それは、優しい夢のなか、
魔女の魔法は
からだ蕩ける抱擁と
唇 軽く痛むファーストキス。
洋館の
出窓の下で歌う
少女の影。
白黒世界で
続けられる
単純で
ものがたりもない
しずけさ。
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教えて、
魔女ってすこおし悲しい目線をからめ
好きにさせてしまうなんて魔法も
つかえるの?
《それは、夢のなか限定でしょ?》
教えて、魔女を本気で好きになったら、
僕は
その想い、どうすれば、いいの?
《夢のなかでも、また、会いたい?》