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『物語中盤語り開始』と書いて”プロローグ”と読む

初投稿/処女作です


拙い点は多々あると思いますがよろしくお願いします

日常は、いつも其処にあるようで何気ないことで簡単に崩れてしまうものだ



「…ょー……しょー…」



世間では

『日常は何もせずに流れていく敷かれたレールのようなものだ』

なんて言われたりもするらしいが私はそうは思わない。


日常こそ、普段の努力の結果だと考える、崩れないように維持をする

更に重ねてバランスを取りつつまた維持する。


それがどれ程のモノなのかは、その人が積み上げてきた"日常"次第ではさぞ大変なのだろう

私は在り来たりな平凡で満足する性格なのでそのような苦労など知る由も無いのだが



「…しょー!……ししょー!」



私のモットーとする"日常"とは虚実や見栄で危なく塗り固められ、上に積み上げた、いつ崩れるかもわからないものでは無く

横並びに置き並べただけのものだ。

そうすれば崩れることも無ければ、見栄や偽りで固める必要も出てこない。良いものではないか。



「ししょー!、ちょっと聞こえてますか!?師匠!!」



本やガラスなど、いわゆる″実験″に用いられる様なものが乱雑と置かれた部屋の一角から声が響く。

私に声を投げるものなど一人しかいないし、この場にその師匠に該当する者も私しかいない

私は長椅子に寝ころびながらも、しかし顔は向けず返事をする。



「なんだね、少年。聞こえていたよ最初から。」

「だったらちょっとは対処のヒント下さいよ!コレ今にも暴発しそうなんですよ!?」



そう叫ぶ少年は、私が唯一、縦に積み上げた″日常″の一つだ

横並びに、ただ何事もないように過ごしてきた私がいつもとは違うモノを求めた結果のもの

小さな変化の一つ、だがそれはまだ現段階での事でソレを更に積み上げればソレは大きな変化となる



「それは無理な相談だー少年。私と君とでは方向性が違うのだ。よってアドバイス出来ることは、なにもなーい」

「いや、でもですね、コレほんと危なそうなんですって。っていうかさっきから少年少年って、俺にはちゃんとした山代兼次(やましろけんじ)という親から受け継ぎ、親に貰った名前が有るんですから!」

「それも知っているし、忘れたことなど一度もないぞ少年。君をこちら側に引き込んだのは他ならぬ私自身なのだからなー。そんな事よりも、目の前のソレは処理しなくていいのか?」



そう今にこの日常、この少年が居ることそのものが、私がモットーとする横に並べた"日常"とは違い唯一といっていいほどの変化。

『この少年には私に無いものがある』

そう感じた時、気が付くと私は彼を巻き込んでいた。

"感じた"と表すには少しの詭弁も含む

私はわかっていた。自分とは対になるであろう彼の持つモノを。



「だから、何とかする為のヒントをですね!」



そう彼は叫ぶのだが、私では教える事が出来る事など少ない。

さすがにこれ以上騒がれても面倒であるし、

暴発させられて散らかってしまうであろう部屋の片づけを行うなど更に面倒で仕方がない。



「わかった、ただし完成に持っていく流れの概念を教えるだけで、対処法は私も知らん。よーく聞けー。

まずはその"モノ"から完成イメージに必要ない"失敗"のイメージを感覚的に具現化して視るんだ、君たちの世界でいう"妄想"をしろ」

「せめて"想像"って言ってくれませんかね?」

「黙って聞く、私から見てもソレは暴発までもう時間がないぞー。その"想像"したイメージが紐で繋がった風船だと思うのだ、そして繋がっている紐を一つずつ切っていくイメージで完成形に不必要なものを取り除いてみろ、君ならできるはずだ」



そうアドバイスをする。大丈夫、彼ならコレで完成までこじつける筈だ。

人は失敗を経験し、それを取り除いて完成へと至るものだが

完成形をイメージし、失敗する原因がわかっているのなら、成功以外の到達点に辿り着く訳がない。


彼は難なく成長してくれるだろう

私の理想を叶える為に

私を到達点に至らしてくれるモノに


考えてるうちに発動体〈魔法〉は完成形に近づき発動を…



「「あっ・・・」」



発現し終える前に爆発した。


読んでくださった皆様、はじめまして飾り木材といいます


それなりの遅筆更新となると思いますが生暖かい目で見守って頂けると嬉しいです

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