学校。
お久しぶりです(´-ω-`)
だいぶ遅くなりました…
お姉ちゃんは勿論学校には来なかった。
それで正解だった。
なぜなら、他のクラスから私達を見ようと私達のクラスに来たから。
この間までは私に対する眼差しは嫌悪、姫花に構って貰えるという嫉妬、恨み……そうなものだったのに、今では“同情”それのみであった。
そして、姫花を話す時の目は暗く淀んでいて、この間までのお姉ちゃんを崇めるような目とは想像がつかないような差であった。
人間はこうもころっと人に対する考えが変わる。はぁ。と短く息を吐く
自然と頬が持ち上がっていく。
「くくく。これだから人は信じられないのよ」
あんなにざわついていた教室はピタリと静かになった。自分のすこしタカが外れた笑い声がやけに響く。
「す、鈴香たん……どうしたの?いつもの鈴香たんと違うよ?」
自分に何か害が起こると感じたのか、必死に友達アピールをする。
「……どうしたの?私に相談してよ?私達クラスメートでしょ?」
コイツも悟ったのか、仲の良いクラスメートアピール。
「お、おう…!姫花に何かされたのか?…………お、俺はお前の味方だからな…!」
おう!そうだそうだ!と頷く多数に向けて口を開く。
皆、皆私に仲間アピールをする。
「皆、何を言っているの?特に何も無いよ?ふふふ。おかしいね」
皆はふぅ…とほっと安心したように溜め息をついた。
私はにこりと微笑むと安心したように皆もほほえみ返してくれた。
皆……何を勘違いしているんだろう?
私が何もしないと何故安心するのだろうか──?
「本当、馬鹿みたい。…………何がクラスメートよ。貴方が味方?寝言は寝てから言いなさい。いつもの私じゃない?そりゃあ、そうよ。いつもは静か。暗い。そんな私を演じていたんだもの。皆だって私に言っていたでしょう?根暗。キモい。陰気だ。それは皆が一番知っていることでしょう?けれどそれは本当の私ではない。お姉ちゃんが望むような姿。お姉ちゃんは光で私は影。…………ねぇ、どうしてこんな私を演じていたと思う?」
話を振られた皆は顔を青ざめ、ぶんぶんと横に振った。
あら。残念。誰も答えてくれないのね。
あらあら……泣いちゃって……。もう高校生でしょ?
「だって人生の絶頂期で転落って素敵だと思わない?そのために私は何もかも我慢した。親から受けた傷。盗られる友人。好きな人……我慢に我慢を重ねた。だって頑張りがいがあるでしょ?大っ嫌いな人の復讐の為だもの」
私の復讐はまだまだ終わっていない。
ねぇ、気付いてる?
復讐相手はお姉ちゃんだけじゃないんだよ
勿論あなた達だって含まれているんだからね──────?
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黒ユリ
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です!!