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用語解説



★魔界【まかい】

悪魔たちが住む世界。9つの空間が連なっており、1階層から順に“辺獄・愛欲地獄・大食地獄・貪欲地獄・憤怒地獄・異端地獄・暴力地獄・魔壕(まごう)・反逆地獄”となっている。悪魔倶楽部が建っている場所は4階層の貪欲地獄。


★魔都生誕【まとせいたん】

現世と魔界が繋がる現象。これにより龍城寺市に住む市民たちのほとんどが命を落とした。


★悪魔倶楽部【あくまくらぶ】

魔界の第4層・貪欲地獄の中に建つ酒場。店主はバルバトス。樹流徒はバルバトスから受け取った鍵により、現世と悪魔倶楽部を自由に行き来できる。主に物語序盤は、樹流徒が悪魔倶楽部の客に話を聞くことで話が進展する。一時的に詩織が働いていた。コックはロンウェーという悪魔だが、現時点では名前しか登場していない。


★魔空間【まくうかん】

悪魔が発生させる特殊な空間。完全な密室を作り出すだけの空間から、迷路型の空間、特殊な罠がある空間など、様々なタイプがある。全ての悪魔が使用できるわけではない。悪魔は魔空間を発生させている間は必ずその空間の中にいなければいけないという縛りがある。また、魔空間の中に他者を閉じ込めることはできても、魔空間の外から他者を侵入させないようにすることは不可能。


★魔魂【まこん】

悪魔の魂。悪魔が命を落とす際に、赤黒い光の粒となって放出される。樹流徒はこの魔魂を吸い込むことで悪魔の能力を得ることができ、更に体の傷を癒す効果も得る。


★イブ・ジェセル(天使の犬)

天使の命令によって動く人間たちの組織。古代エジプト語で“聖なる心臓”の意味がある。悪魔からは侮蔑の念を込めて“天使の犬”などと呼ばれている。世界各地に支部があり、物語の舞台である龍城寺市にも支部が存在する。組織の主な活動目的は、悪魔の力を悪用する人間を取り締まること。イブ・ジェセルのメンバーは天使から洗礼と呼ばれる儀式を受けることにより天使の力を貸し与えられ、常人を超える身体能力や、固有の特殊能力を得る。


★NBW事件【えぬびーだぶりゅーじけん】

相馬樹流徒、伊佐木詩織、籠地明治メイジ、仙道渚の4名が中学生時代に巻き込まれた事件。突如空から飛来した黄金の光の直撃を受け、4人は意識不明の重体に陥った。この事件の被害者とイブ・ジェセルのメンバーだけが魔都生誕の影響から生き延びた。NBW事件に巻き込まれた4人はそれぞれに特殊な能力を得ている。(樹流徒は魔魂吸収能力。詩織は未来予知。メイジは変身能力。渚は千里眼)事件の名称は、古代エジプト文字で黄金の意味を持つnbwネブウという単語からきている。但し、それは砂原が組織の知人から聞いた話であり、真偽の程は分からない。


★聖魂【せいこん】

 天使たちが命を落とした時に放出する光の粒。色は白銀。放出されると一定時間宙を漂ったあと自然に消滅する。聖魂というのは、悪魔の魂が魔魂と呼ばれるのに対して名付けられた呼称で、正式には何と呼ばれているのか不明である。樹流徒は魔魂を吸収する能力を持つが、この聖魂を吸収することはできない。


★陰人計画【かげびとけいかく】

 黄泉津大神(=夜子)が数年後に本格始動させようとしている壮大な計画。その計画は幾つかの段階に分かれており、“大八島国(おほやしまぐに)(日本列島。『古事記』において黄泉津大神の前身である伊邪那美と伊邪那岐(いざなき)が協力して生み出した国)に住む人間たちの陰人化”というのが最初の目標である。つまり日本人の陰人化だ。それにより黄泉津大神は、遥か昔に己の元から逃げ出した伊邪那岐いざなきに対する復讐を果たそうとしている。もしそれが達成されれば、陰人計画は“世界征服”という次の段階へと移行する。陰人を率いて現世の全土に根の国を拡大させ、全人類を自分たちの管理下に置くのが目的だ。しかし黄泉津大神にとってここまではあくまで通過点に過ぎない。彼女は世界を屈服させた後、全人類を率いて神々が住む世界・高天原(たかあまはら)の制圧を行おうとしている。そして自身が宇宙で起こる現象の全てを操ろうとしている。それこそが陰人計画の最終目標である。ちなみにそれを具体的にどうやって実現させるのかは、本編の中では語られていない。


★陰人【かげびと】

 人間の優れた頭脳とネビトの屈強な肉体を兼ね備えた混成生命体。黄泉津大神は日本列島に住む人々を陰人に改造して私兵にしようと目論んでいる。


★バベル計画

 ベルゼブブたちが実行しようとしている計画。その目的は聖界との戦争であり、悪魔たちを天使に復帰させることである。魔都生誕や現世で行われた儀式もバベル計画の一環だったことが、メイジの手紙で明らかになった(『僕が僕をやめた日』参照)


★魔界血管【まかいけっかん】

 魔界の各階層に存在する。ひとつ上または下の階層に行くための通路。


★忘却の大樹【ぼうきゃくのたいじゅ】

 魔界の第4階層・貪欲地獄のどこかにそびえ立つ、恐ろしく大きな樹。その内部には第5階層に繋がる魔界血管が存在する。侵入者の記憶を消して入り口付近までワープさせる罠が働いているため、下手に足を踏み入れると永久に大樹の中を彷徨うことになる。


★ヌトの町

 魔界の第5階層・憤怒地獄にある大きな町。魔界唯一にして最大の鍛冶の町でもある。ヌトという名称はヒエログリフ(古代エジプト文字)で町を意味するnwt(ヌ(ー)ト)に由来しており、つまりヌトの町は「町の町」という妙な意味を持つことになる。



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