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登場人物(その他)



★黄泉津大神 【よもつおおかみ】 『不思議な出会い』で初登場

 『古事記』に登場する黄泉国(よみのくに)の神。国産み、神産みの神・伊邪那美命(いざなみのみこと)は、火を司る神・火之迦具土神(ひのかぐつち)を産んだ時に負った傷が原因で亡くなり、黄泉国へ旅立った。夫の伊邪那岐(いざなき)は死んだ妻を追って黄泉国へ赴くが、醜い姿に変わり果てた伊邪那美の姿を見てしまい、逃げ出す。離別の際、伊邪那美は「愛する夫、伊邪那岐よ。私はあなたの国の人間を一日に千人殺します」と言い、伊邪那岐は「愛する妻、伊邪那美よ。ならば私は一日に千五百の産屋を建てよう」と言った。それにより、彼らが産んだ国である大八島国(おほやしまぐに)(日本列島)では一日に必ず千人の人間が死に、千五百人の人間が生まれるようになった。ここから伊邪那美は黄泉津大神と呼ばれるようになった。逃げる伊邪那岐に追いついたため道敷大神(ちしきのおほかみ)とも呼ばれた。

 『悪魔倶楽部』では黄泉国ではなく根の国の統治者という設定になっている(黄泉国と根の国は同一視されているが、異論もある)。また、小説のオリジナル設定として黄泉津大神は数年間現世で暮らした時期があり、その際に夜子と名乗っていた。『夜子とネビト』で登場した時に、樹流徒に素性を明かす。『一騎当千』で悪魔の群れを相手に圧倒的な力を見せ付けた。


★ネビト 『悪魔に非ず』で初登場。

 『悪魔倶楽部』オリジナルの存在。根の国の住人だからネビト(根人)と呼ばれる。悪魔に匹敵する戦闘能力を持ち、その力で1度組織のアジトを破壊している。外見は日本の童話にしばしば登場する鬼と酷似している。そのため、樹流徒たちはネビトのことを一時的に“鬼”と呼称していた。ネビトは赤い肌を持つ者の他に、青、黒の肌を持つ者がいる。


★根の国のカラス 『新たなる再会』で初登場

 『悪魔倶楽部』のオリジナルキャラクター。根の国に生息するカラスで、現世と根の国を繋ぐ道・黄泉津比良坂(よもつひらさか)にも生息している。外見の特徴は現世のカラスとほぼ変わらない。中には仙道渚の命令に従う者たちがおり、初登場時には飛行中の樹流徒を襲撃して渚の元まで導いた。


★若雷【わかいかづち】『陰人計画』で初登場

 『古事記』に記された神・伊邪那美(イザナミ)の腐乱死体から生まれた8種の魔物の内の一体。若雷は伊邪那美の左手から生まれた。彼らは8柱の雷神であり“火雷大神ほのいかづちのおおかみ”や“八雷神やくさのいかづちのかみ”などと呼ばれる。

 『悪魔倶楽部』では若雷たち火神大神のことを“八鬼(はっき)”という小説オリジナルの呼称で表現している。若雷の外見は、人間に近くて20歳くらいの見目麗しい男という設定になっている。ただし人間と決定的に違うのは頭部から2本の角が生えていること。髪は黒くて長い。高身長で、一見細身だが服の下には筋骨が隆々とした肉体が隠れている。服装については網目文(あみめもん)の上に色とりどりの蝶や鳳凰や唐草の刺繍が施された着物を見に着けており、首には橙色のマフラーを巻いる。また、足には赤い鼻緒の下駄を履き、左手には通常よりもずっと大きな長刀(なぎなた)を携えている。本編における若雷の主な役割は、夜子と会話をする形式を使って読者の方々に“陰人計画”という用語について解説することである。そのため若雷には他の描写(戦闘描写など)が今のところ無い。


★柝雷【さくいかづち】 『根の国を行く』で初登場

 日本神話の神・伊邪那美の腐乱死体から生まれた八種の魔物の内の一体。八柱の雷神の内の一柱とも言い換えることができる。伊邪那美の陰部から生まれた。

 『悪魔倶楽部』の柝雷は八鬼の一人として登場する(※八鬼は『悪魔倶楽部』オリジナルの呼称です。詳しくは若雷の項を参照して下さい)容姿は30代半ばくらいの人間の男。肌はやや土気色で、精悍な顔から2本の小さな角が生えており、髪はぼさぼさ、口の周りと顎には真っ黒な髭を蓄えている。人間の背丈をゆうに超える巨躯の持ち主で、上半身は裸、野鹿の毛皮で作られた腰布を巻き、その下に半股引と似た形状の黒い履物を身につけている。その野性味溢れる外見にふさわしく(?)言動は荒荒しくて、命令されるや我慢することを嫌い、自分たちの総大将である黄泉津大神に対しても反抗的な態度を見せた。柝雷は、現世で天使の儀式を妨害している最中に立場上味方であるはずの樹流徒へ攻撃を仕掛け、そのまま戦闘へ突入。体が傷付くと変色して硬質化するという不思議な能力に加え、全身が漆黒に染まったときに全身から大量の猛毒を散布する能力を持つ。他にも幾つかの能力を有しており、樹流徒を死の寸前まで追い詰めた。しかし現世の空気に体を侵された影響で勝機を逸すると、直後には初めて己の意思で悪魔の力を解放した樹流徒の一撃に沈んだ。ちなみに柝雷には“全身が漆黒に染まると一定時間以内に毒を放出しなければいけない。そうしなければ自分自身が毒に侵されて死んでしまう”という、本編では明らかにされていない隠し設定が存在する。


★火雷【ほのいかづち】 『根の国を行く』で初登場

 日本神話の神・伊邪那美の腐乱死体から生まれた八種の魔物の内の一体(または八柱の雷神の内の一柱)。伊邪那美の胸から生まれた。

 八鬼の一体として『悪魔倶楽部』に登場する火雷は、頭から足下までを紫色の衣で覆い隠しているため、詳しい容姿は不明である。背の高さが160cm前後で、衣の奥から端正な唇が覗いていることくらいしか分からない。中性的かつあどけなさの残る声の持ち主で、少年のようでもあり少女のような声色で喋る。『八鬼』にて樹流徒が根の国の協力者として迎えられたとき、柝雷が猛反対の姿勢を見せたのに対し、火雷は「私は樹流徒を歓迎する」と言っていた。


★鳴雷【なりいかづち】 『残りの5名』で初登場 ※実際の登場は無し

 日本神話の神・伊邪那美の腐乱死体から生まれた八種の魔物の内の一体(または八柱の雷神の内の一柱)。伊邪那美の左足から生まれた。

 『悪魔倶楽部』の鳴雷は八鬼の一人として、樹流徒と夜子たちの会話の中で登場した。夜子の命令を受け天使の儀式を妨害すべく市内某所へ赴いた鳴雷だが、現場にはベルゼブブの仲間が到着しており、既に儀式を阻止していた。悪魔たちの中にはメイジの姿もあり、彼と鳴雷が交戦することになる。結果、鳴雷はメイジに敗れ命を落とした。そのため鳴雷は外見や能力などが全く不明のまま、本編で活躍することなく退場してしまった。




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