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登場人物(天使)



※『悪魔倶楽部』に登場する天使には、聖書や偽典、外典などに登場する天使とは異なるオリジナル設定が加えられています。


★ドミニオン 『聖界の使者』で初登場

 偽ディオニシウス・アレオパギタの天使の九階級では第四階級とされている。主天使と日本語訳される。

 『悪魔倶楽部』では樹流徒が初めて出会った天使であり、樹流徒が初めて戦った天使として登場。外見は“鎧と剣を身につけ一対の白い羽を生やした美しい青年”という設定になっている。


★プリンシパリティ 『天使の勢力圏』で初登場

 アルケーとも呼ばれる。偽ディオニシウス・アレオパギタの天使の九階級では第七階級とされている。権天使と日本語訳される。

 『悪魔倶楽部』では“白い服を身につけた銀髪の天使”という設定になっている。


★パワー 『天使の勢力圏』で初登場

 偽ディオニシウス・アレオパギタの天使の九階級では第六階級とされている。能天使と日本語訳される。

 『悪魔倶楽部』では“肌はバナナのように鮮やかな黄色。顔の四隅に1つずつ目を持ち、鼻と口は無い異形の巨人天使。銀色の槍を携えている”という異質な姿をしている設定になっている。


★ヴァーチュー 『波乱』で初登場

 偽ディオニシウス・アレオパギタの天使の九階級では第五階級とされている。善人に勇気と力を与えるため“力天使”と日本語訳される。キリストが天に召される時に付き添ったのはこのヴァーチューだといわれている。

 『悪魔倶楽部』では初登場時に金髪の女性の姿をした天使として現れ、『令司の選択』で男性タイプも登場した。しかし共にヴァーチューという名前では表記されておらず、単に“天使”や“有翼人”として記載されているのみである。(初登場の)ヴァーチューは優れた力と素早さで接近戦を仕掛け、仁万(にま)やベルらと協力して樹流徒を窮地に追い込んだ。しかしメイジの登場により状況は一変し、ヴァーチューは、ベルに憑依していた悪魔リリスによって背後から不意打ちを食らい絶命した。


★ミカエル 『聖界の貴公子』で初登場

 『旧約聖書』に名前が明記されている3人の天使の一人。“四大天使”“七大天使”“(12人の)神の御前の天使”の1人としても知られている。ミカエルの名には“神の如き者は誰か?”“神に似た者”という意味があるが、しばしば“神と同等の者”と誤解釈される。ミカエルは新約聖書『ヨハネの黙示録』の第12、13章において、天使の軍勢を率い、巨大な赤竜・サタンを筆頭とした反乱軍を破る。そのことから、ミカエルはサタンの最大の敵対者とされ、ユダヤ教におけるサタンの宿敵・メタトロンと同一視されることがある。それとは別に、マルドゥクがミカエルの原型ではないかという一説がある。バビロニア神話の叙事詩『エヌマ・エリシュ』の中で、マルドゥクは、竜神ティアマトを討伐し、ティアマトが生み出した竜の怪物・ムシュフシュを降伏させ騎乗する。そのマルドゥクによる竜退治が、ミカエルのサタン(赤竜)討伐と重なるためである。その他にも、ミカエルがルシフェル(天使でありサタンの前身)と双子の兄弟という俗説がある。が、これは20世紀以降のフィクションによって広まったものだという。

 ミカエルの外見を調べてみると、絵画や彫刻では2枚の大きな翼を持った天使として表現されることが多いようである。しかし『悪魔倶楽部』では6枚の翼を持つ青年の姿をしている。外見の年齢は樹流徒たちと変わらず、背は190センチ弱。髪と瞳を黄金色に輝かせた、美しく神々しい天使として登場する。白と青が入り混じった衣の上から銀色の西洋風甲冑を身につけ、右手に十字型の剣、左手に楕円形の盾をそれぞれ装備している。2体の天使を共に連れて現世に降り立ったミカエルは、樹流徒と詩織を聖界へ連れていこうした。その目的は今のところ不明である。


★男女の天使 『聖界の貴公子』で初登場

 『悪魔倶楽部』でミカエルと共に現れた2体の天使。どちらも外見は二十歳前後で、金髪、一対の翼を持ち、白い簡素な衣に身を包んでいる。天使としての階級は不明だがミカエルの配下であることは間違いない。彼らは、龍城寺タワーから脱出した樹流徒を捕えようとしたが、先に樹流徒の元へ辿り着いていた渚によって倒された。ただし直接の戦闘描写は無し。


★アフとヘマー 『囮』で初登場

 人間や家畜の死を司る兄弟の破壊天使。アフの名前には「憤怒」、へマーの名前には「復讐」という意味がそれぞれにある。預言者モーセが第七天で出会った赤い炎と黒い炎の鎖を持つ太古の天使であり、身長は500パラサング(パラサングは古代ペルシアで使われていた距離の単位で、1パラサングは約5.6km)もある。『出エジプト記』の第四章にはヤハウェが預言者モーセに襲い掛かる記述があるが、後世のユダヤ人たちはモーセを襲ったのは神ではなく天使だと考えた。抄訳版の『光輝のゾハール』によれば、アフとヘマーがそれを実行したとされている。アフとヘマーは、息子に割札を施していなかったモーセを処罰するためにモーセの体を下腹部のあたりまで飲み込んだ。しかしモーセの妻であるツィポラが息子ゲルショムに割札を施したことで、天使たちはモーセを吐き出した。怒ったモーセはヘマーを打ち殺したという。

 『悪魔倶楽部』のアフとヘマーも兄弟の天使として登場する。ただし体の大きさは500パラサングどころか樹流徒よりも小さく、外見は美しい少年ということになっている。ちなみに両者は瓜二つの顔をしているが、アフが金髪でヘマーが銀髪なので見分けるのは容易という設定。メギドの火の儀式を守るために現れた彼らは、樹流徒の前に立ちはだかり、魔法陣から赤と黒の炎の鎖を放つなどして彼に襲い掛かった。しかしバルバトスが儀式を阻止したことに気付くとすぐに退却した。また、退却の直前、儀式が偽物であることを樹流徒に教えた。




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