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おふとんへのかきぞめ

掲載日:2013/02/09

 げんごろうたちがすんでいる山おくにも、あたらしい一年がやってきました。

 山のあいだからは、はつ日の出が見えてきました。

 そんな中で、げんごろうのおうちでも、お正月からにぎやかになっているようです。


 「おっかあ、あけましておめでとう。ここを見て見て、でっかいかきぞめをげんきいっぱいにかいたよ」

 「げんごろう、あけましておめでとう。ことしも、げんごろうのかきぞめはみごとにでっかくてげんきなのをかいたね」

 げんごろうはじぶんがかいたかきぞめをげんきなえがおでいうと、おかあさんもげんごろうがかいたかきぞめをほめていました。

 しかし、そのかきぞめはしゅうじでかいたものではありません。

 いつもはらがけ一まいだけですごしていまるげんごろうですが、よく見るとはらがけの下のところがかなりぬれています。そして、げんごろうが立っているのはおふとんの上です。そのふとんを見ると、げんごろうがいつも朝おきたときにおふとんにでっかくえがいているのがあります。

 どうやら、げんごろうがかいたかきぞめは、お正月のあさにげんきいっぱいのでっかいおねしょをおふとんにえがいたものだったようです。

 でも、おかあさんはげんごろうがおふとんにえがいたおねしょのかきぞめを見て、げんごろうがげんきな男の子であることがなによりもうれしそうです。

 「はつゆめで、ぼくはがけの上からおんせんの中にげんきよくとびこむゆめをみたんだよ。おっかあ、すごいでしょ」

 おねしょでえがいたおふとんのかきぞめがおかあさんからほめられたげんごろうは、おねしょでえがかれたおふとんをもちながら、きょう見たはつゆめのことをうれしそうにはなしました。


 げんごろうはふゆになっても、はらがけ一まいでげんきいっぱいです。でも、クマきちやほかのどうぶつたちはきたかぜがふくたびにこごえるぐらいのさむがりです。

 「げんごろうくん、おんせんがちかくにあるからいっしょに入ってぬくもりたいな」

 「それじゃあ、みんなでいっしょにおんせんに入ろうかな」

 どうぶつたちがおんせんに入ってゆっくりぬくもりたいのをきいて、げんごろうもどうぶつたちといっしょにおんせんのあるところへいきました。

 おんせんを見つけると、さむがりであるクマきちやどうぶつたちはすぐにおんせんの中にとびこみました。おんせんに入ったクマきちやどうぶつたちは、すぐにからだがぬくもってきました。

 「おんせんに入ったら、からだがぽっかぽかになるよ。げんごろうくんも早くおんせんに入ろうよ」

 「ぼくはおんせんの上にすこしたかいがけがあるところへいって、がけの上からおんせんの中にとびこんで入るよ」

 クマきちやどうぶつたちが入っているおんせんのうしろには、すこしたかいがけがあります。げんごろうはそのがけのあるところまでのぼっていきました。

 げんごろうは川やいけなどでおよぐのがだいすきですが、およぐときにはすこしたかいところから川の中にとびこむこともとくいです。

 「みんな、いまからおんせんの中に入るぞ」

 「げんごろうくん、おんせんの中へおもいきってとびこんでね」

 げんごろうはクマきちやどうぶつたちからのおうえんをうけると、すぐにがけの上からそのままおんせんの中にとびこみました。おんせんの中にとびこんだげんごろうは、すぐにおんせんの中からかおを出しました。

 「げんごろうくん、おんせんの中にじょうずにとびこむことができたね」

 「でへへ、おんせんにげんきよくとびこんだよ。すごいでしょ」

 クマきちたちは、おんせんの中にとびこむことができたげんごろうをみて大よろこびです。げんごろうもおんせんへげんきよくとびこんだことをみんなにじまんしています。

 そのとき、げんごろうのおしりが生あたたかくなってきたところでげんごろうは目をさましました。げんごろうはすぐにかけぶとんをめくると、おふとんとはらがけにげんきいっぱいのおねしょをえがいたのでした。


 げんごろうがおねしょでかきぞめしたおふとんは、いつものようにおかあさんがおにわのものほしにほしています。

 げんごろうのおふとんにえがかれたでっかいおねしょには、ゆめの中ですこしたかいがけのうえからおんせんの中に入ったときの水しぶきもえがかれています。まさに、げんきなこどもらしいみごとなおねしょのかきぞめです。

 「げんきなこどもはでっかいおねしょをするのがあたりまえ。おふとんへのかきぞめもとてもじょうずにかいたね」

 「おっかあ、ことしもげんきなゆめを見てげんきなおねしょをえがくよ。でっかいおねしょをえがいたおふとんはおっかあに見せるから、たのしみにしてね」

 おかあさんは、げんごろうがおふとんにかいたおねしょのかきぞめをほめてくれたので、げんごろうはげんきなえがおを見せながら、ことしもでっかくてげんきなおねしょをえがいておかあさんに見せることをなによりもたのしみにしています。

 おかあさんにとっても、げんごろうがげんきなこどもであるシンボルはいつもあさおきたときのでっかいおねしょ。げんごろうのおねしょぶとんを見ると、げんごろうがきょうもげんきいっぱいであることにおかあさんもほほえんでいるようです。

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[一言] おたがいがんばろうなあし
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