雑文エッセイ「僕と契約して君もAIプロデュース作家にならないか?」
さて、まずは質問だ。
ここに停止状態から走り出し400mという距離を進んだ時点までの所要時間を競う競技があったとする。
まぁ、いわゆる陸上の400m走だね。
で、2026年5月2日時点での世界記録はグーグル先生曰く、男子が43.03秒で、女子が47.60秒らしい。
成程、男子の方が4秒も速いのか・・。でもまぁ、これは筋肉量などの身体構造の差だろうからね。
自動車レースだって排気量によってカデゴライズされているしな。つまりベースとなる範囲を決めて、その中で順位を争う訳だ。
なので同じく0-400mでの時間を競う自動車のゼロヨン競技と陸上の400m走は住み分けられているのだ。
因みに『市販』のオートバイでもゼロヨンの記録は9秒台だ。ドラッグレース専用機だと5秒台なんだぜっ!マジかよっ!速過ぎだっ!
まっ、これは走る距離は同じでもベースが違いすぎるから話題として同じ土俵には乗らないのだけど、スポーツでも競技によっては無差別級というカデゴリーもあるから、すべての競技が同一条件で競われているわけではない。
うん、大学入試なんかもそうだよね。挑戦してくる子たちは現役から浪人生、はたまた、老後の再チャレンジなんて方まで様々である。
因みに大学入試問題をAIにやらせてみたら・・なんていう話を聞いた事がある。
で、ここからが今回の本題なんだけど、AIが作品を創作する事の何が問題なんだろう?
えっ、AIは人様が書いた膨大な作品データから良いところだけを抽出したパクリだから独創性がなく、新しいモノを創生していないから認められない?
いや、何言っているのよ、そんなのいつの時代でも言われていた事じゃない。新しい芸術手法や概念は大抵直ぐには受け入れられずに後になってから認められたんだよ?
ゴッホだって名前が売れ出したのは彼の死後らしいしね。つまり時代がやっと追いついたというやつだ。
そうじゃない、粗製乱造が気に入らないのだ?
いや、それを言っちゃったらここの100万もある作品まで否定しなくちゃならなくなる。
はい、今でも毎日100近くの新作が投稿されているからね。これを乱造といわずになんと言う?
いや、それらはそれぞれの作者が魂を削りつつ全力で搾り出した『宝石』なんだからAIごときと比べる事はまかりならん?
いや、そうまで言うならばもっとそれらの作品を読んで評価ptや感想を贈れよ。読んでもいないくせに何を言っているんだ。
と、まぁ、AI作品の投稿に関しては立場によって感じ方が違うんだよね。そしてAI作品は基本読者に寄り添った内容を提供してくるのよ。
だって投稿者の目的は多くの読者に読まれてPVを得る事だからさ。なのでAIにぶち込むプロンプトにも「なろうで読まれるストーリーにしてっ!」という一文が入っているはずなんだ。
そう、「なろうで読まれるストーリーにしてっ!」ここ、大事だからね。テストに出るよ。
で、ここまで言えばもう分かるだろうけど、それ故にAI作品ではSFが作られないのだ。だって読まれないから・・。
読まれないからAIに作品を出力させる子たちもSFをご指名してくれないのだ。
つまりここへ投稿されるAI作品はその殆どが異世界恋愛かハイファン作品なの。そしてそれらのジャンルは多くの子たちが目を通すからAI作品は悪目立ちするんだな。
で、今はまだAIは過渡期だから色々齟齬があるみたいだけど、AIの学習速度は半端ないからね。なので後半年もすれば、今指摘されているような「これってAIなんしじゃね?」というような問題箇所も修正されてくるはずだ。
つまりその頃には誰もそれがAI作品だと見抜けなくなるのである。
なのでその頃になると読者から絶大な支持を集めている作品の作者が戯れに「実はこの作品ってAIを活用しています。」とか呟いたらたちまち炎上するわけだ。
そう、本当はAIが書いていなくてもだ。
うん、結局人って自分が信じたい言葉しか目に入らないんだよね。だから作品の良し悪しではなく、その執筆方法を糾弾するのだろう。
でも殆どの読者はそんな事は気にしないはずだ。だからポイントが入るわけだしね。
まっ、ネットの呟きは尖っていれば尖っているほど興味を引くらしいから、もっとあけすけに心の闇を言葉の剣にしてAIの事をこき下ろそうっ!
そしてブームがさったら、しらっと投稿エッセイを削除して知らん振りだっ!
うん、ランキング批判ブームもそうだったけど、人って共通の話題があると盛り上がるんだね。
でもここは『なろう』なんだから、もっと別の視点からの創作論で盛り上がりたいよ・・。
-お後がよろしいようで。-




