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コードバディ×トゥルーラブ  作者: エレン


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第九話 狙われた愛!怠惰の呪いは超キケン!!②

 ビキッ、と音を立てて地面が割れ、地下一階が表れた。

 四人は羽やマントを使って宙に浮き、一階の床に落ちていくガレキや破片を見送った。


『げっほ…!!』

 太った、がたいがいい、いかつい顔をした男と、真っ赤なドレスと紫のウェーブがかった髪が特徴的なアナディアナが姿を現した。

「いた」

 真はにやりと笑った。

「本当にここだったのかよ!!」

「スゴいわ、トゥルーサファイア」

 エーラが驚き、シェルルが感心した。

「あーあ」

 太ったいかつい顔をした男が、めんどくさそうにイライラしながら頭をガリガリと掻いて起き上がる。フケがあたりに散らばった。

「……せっかく気分良くゴロゴロしてたってーのに……てめーら、何で場所が分かった!?」

 グラッディがイラつきながら喚き、

 アナディアナがトゥルーサファイアを凝視していた。

 真は無言でトゥルーソードを脇差に持つと、グラッディに向かって物凄い速さで跳んだ。

 グラッディは右手を前にして茶色いオーラを真に放った。不穏な空気が漂う。

「…っ!!」

 真は茶色いオーラを受けて体が重くなり、怠くなる。

 奴の技である「オーラ」は、相手を怠くさせ、めんどくさいと思う「怠け心」を引き出して強め、戦う気力を無くさせるというやっかいなものである。

 愛は空手道場の応援の帰り際にその技をくらって、家で横になって起きないという訳である。

「チッ」

「重…」

 光はアナディアナと対峙し、一昨日と同じ構えで両手を突き出した。

「アラ、あんたこの間の…お嬢ちゃんはどうなったのかしら?」

「あんたには関係のない話だろ。それに…」

 光は右手を素早く引き、シャイニーフラッシュを纏わせながらアナディアナの懐に突き出した。

「お前がさらおうとしたんだろ!!」

 光の技を纏った拳がアナディアナのみぞおちにヒットした。

「…っ!!」

 彼女はよろけて後ろに下がった。


「あーめんどくせー」

 グラッディがオーラを濃くしながら不穏な空気をさらに強めた。

「戦うのもめんどくせー、起きるのもめんどくせー、息吸うのも吐くのも…ここにいることすらも…めんどくさくてしょうがない」

 グラッディの茶色いオーラが段々と強まり、トゥルーサファイアは体が鉛のように重たくなった。

「…っ!!」

 エーラ、シェルル、アナディアナのいる場所までオーラが広がり、地下一階に渡り、充満した。

「…!!」

 エーラとシェルルはよろよろと斜めに降下していった。

「ちょ……あたしのとこにまで広げんなよ、グラッディ……」

 アナディアナは鬱陶しそうにオーラを近づけないように手を動かした。



 天園家、二階の部屋で愛は重たい体をカーペットの上に横たわらせていた。

「……起きなきゃ」

 愛はそうボソッと呟くが、体が怠くて動かない。

(皆んなに迷惑をかけてる……こんなことしてる場合じゃない……!!)

 愛はふと閃いた。

(……そうだ、変身したら何か変わるかも……!?)

「トゥルーラブ・チェンジ!!」

 愛は仰向けに寝たまま、今出せるありったけの大声で叫んだ。

 首元にいつも身につけているペンダントのチャームが光った。

 衣装が変わり、愛はルビーローズに変身した。

 体の重さが、先ほどの二分の一になった。

「行かなきゃ」

 愛は起き上がると、ピュア・ラ・ブレイドを軸に支えて立ち上がった。


「重た……」

 光や真はよろよろと後ろに下がる。グラッディのオーラが強すぎて、どうにも上手く立ち回れない様だ。

 ただ、見当をつけずにオーラを周囲に放つため、アナディアナの場所にまで影響が来ていた。

(天園がいれば……二人でしかトゥルーラブシャイニングが出せない……!!)

「エーラ、天園は来るのか!?」

 真が切羽詰まった様子でエーラに聞く。 

「変身できれば怠さは半減するから、それに気づければなんとかなるはず……!!」

 光がガクッと膝をついた。

「……あたし、なんか眠く……」

 グラッディは舌を出して自分の唇を舐めた。

「……チッ、このままじゃ全員、生気を吸いとられるぞ!!」


 その時。

 ザン!!と音を立て、ルビーローズが光の前に着地した。

「皆、ごめん、お待たせ!!」

 愛はトゥルーラブ同士が共鳴するチャームの力を辿って、ボウリング場まで辿り着いた。

「愛、早く!!」

 真がピュア・ラ・ブレイドに左手を伸ばす。

 愛は剣のつかを真と一緒に握ると、グラッディに剣先を向けた。

「トゥルーラブパワー・愛の力よ集え!!」

 二人は、剣をよりいっそう力を込めて握った。

「トゥルーラブ・シャイニング!!」

 剣から光が発せられ、グラッディに当たる。

 オーラが格段に減り、茶色い霧が消えていった。

「……っ!!」

 グラッディは目元を両腕で覆い、眩しい光に眩んだ。

「そこよ!!」

 アナディアナが尻尾を硬くしてトゥルーサファイアに襲いかかった。「!!」

 光が身を構えた後、拳を打ち出して攻撃をはね返した。

(グラッディの力が弱まった分、アナディアナが動けるようになったのか!!)

「愛、真、光と三人でやってみろ!!パワーが強くなるぞ!!」

 エーラが愛たちに助言をする。

 光が愛と真の持つ剣に手をそえる。剣の光が強くなった。

「トゥルーラブ・シャイニングパワー!!」

 光がトルネード状に閃き、グラッディとアナディアナに直撃した。「ぐ……!!」

「チッ……!!」

 二人は空間に消えていった。


「はぁ、はぁ…」

 変身を解いた愛たちはぐったりと地面に座りこんでうなだれた。

「ブラッドとかとは別の意味でやっかいだな…」

 真は額の汗を片手で拭いながら言った。

「しかし、三人で剣を持つとあれだけのパワーが出るんだな」

 光が息を整えながら言う。

「よっし、この調子で仲間をどんどん増やしていくぞ!!次は四人目だ!!」

「もう次!?」

 エーラの言葉に愛がツッコむ。

「そんな簡単に見つからないだろ」

 真が微笑する。

「もう日が暮れるよ、皆んな帰って自分のことしなきゃー」


 愛たちは体力を戻した後変身して上に上がり、瓦礫と化したボウリング場を出てそれぞれの家へ帰っていった。

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