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コードバディ×トゥルーラブ  作者: エレン


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22/27

第八話 秀才少女は植物系女子、緑川乙葉登場!①

 

「退院おめでとう!!みらいちゃん!!」

 みらいが退院した日、愛は花束、光は果物カゴを持って、真、光、エーラ、シェルルと共に病院を出たみらいを出迎えた。

 みらいは病院の先生、看護士に見守られ、家族に迎えられながら満面の笑顔で母親に抱きしめられていた。

「光さん、本当にありがとうございました」

 みらいは光の前に来ると、礼儀正しくお辞儀をした。

「みらい、これ退院のお祝い」

 光は愛から手渡された花束と、果物カゴにロックバンドのCDのアルバム2枚を入れてみらいに手渡した。

「ありがとうございます!!あっこれ、光さんが言ってた歌手ですか?」

「そうだよ。メロディも歌詞もすごく良いから、聴いてみて」

 光とみらいが談笑している間、愛たちは少しはなれた場所で和やかに二人を見ていた。


「またねー、光さん!!」

 数十分後、みらいは光に向けて手を振りながら、両親にもう一方の手を引かれて帰っていった。


「本当に良かったね」

 愛は安からな微笑みを浮かべながら光の顔を見た。

「さあ、俺たちは俺たちのやることをやらねーとな」

 エーラが言う。

 「光が仲間なんて超嬉しいよ!!これからよろしくね!!」

 愛は光に抱きついた。

「…え、いや…それはいいんだけど、あたし、何をどうすればいいか分かんないんだけど…」

「オレはエーラ、トゥルーラブのつかいで、天使だ、よろしく」

「ワタシはシェルル!!サファイアのパートナーです、よろしくネ」

「あぁ…よろしく」

 エーラとシェルル、光は互いにお辞儀をし合った。

「俺は見ての通り、変身前は高嶺真だ。クラスが同じだから分かるだろ?」

「私は、もう言わなくても分かるでしょ☆」

 真と愛が光に言う。

「あはは…やっと辻褄が合ったよ…商店街で見た二人は、愛と高嶺だったのか…」

「呼ぶ時は、本名じゃなくてコードネームで、よろしく」

 エーラが付け加え、続ける。

「トゥルーラブの任務は、光をイメージして相手に放って浄化することだ。光は、そのグローブを使えばできる。名前が同じだからイメージを掴みやすいだろ(笑)?」

「…いや、そういう問題かよ、あんた…」

 光は苦笑いをしながらエーラを横目で見た。

「じゃあ、オレと光は例の裏山で特訓するか」

 エーラが言う。

「ああ、あの、天園と一緒に特訓した山か」

 真が言う。

「あーなる程、たまに二人でいないなーと思ってたらそういう場所で訓練してたんだぁー」

 光がニヤニヤしながら愛のほっぺたをつつく。

「へっ!?そ、それはそうだけれども!!」

 愛が頬を染めて顔に片手を当てる。

「それはいいから早く行くぞ」

 真がエーラにそう言い、光は飛ぶ練習をしながら、三人と二体は裏山の方に向かっていった。



 裏山に着いた愛たちは、着地すると一息ついた。

「えーと、女神様からの御達しで、剣を使わないでディグレイドを浄化できるように頑張ってほしい、とのことだ」

 エーラが説明する。

「…それは、この前言ってた、手から光を出す方法よね」

「物分かりがいいじゃないか、ルビーローズ。まあつまり、ぶっちゃけそれが出来れば武器はいらないってことだ」

愛の言葉にエーラが応える。

「…俺だって最初からそれができれば剣はいらないんだよ」

 真が珍しくため息をついた。

「ルビーローズはできるのか?」

 シャイニーファイが問う。

「わたし?一応できるよ」

 ルビーローズは笑顔で答えた。


「じゃあ、みんなでやっテみましょウ!!」

 シェルルの言葉で、ルビーローズ、トゥルーサファイア、シャイニーファインはエーラの指導で両手を前に出し、光をリューフに送るトレーニングをした。

 ルビーローズたちの周りに灰色のリューフが集まり、光がボワァアッと当たり、白く浄化されていった。

「あー、こうやってするのか」

 シャイニーファインは納得した。

「あんた、筋がいいな」

 エーラが光を見て感心した。

「あたしの武器はグローブなのね。このオレンジ色の宝石?が胸と、グローブについてるんだな」

 シャイニーファインは右胸についている太陽のような形をしている宝石と、グローブに付属しているオレンジ色の透き通った石を指差した。

「右胸のはサンストーンだ。太陽のエネルギーを宿す石だと言われている」

 エーラが説明する。

「太陽、か…」

 光は自分のコスチュームと、グローブをつけた両手を見た。



 何時間か訓練をした後に夕方になり、日が沈み始めた。

 光は愛たちと別れ、一人で家路まで変身したまま空を飛んでいた。

「壁もなんでも透けて通れるなんて、幽霊みたいだな……でも、ちゃんと実体があるなんて不思議だ」

 そろそろ家に着く頃。たまに通る交差点で、光はとある少年が目についた。

 高校生ぐらいだろうか、少年は7階のアパートの一番上の部屋のベランダに手をかけ、ものすごく沈んだ顔をして下を見ていた。

 光は、向かいの電柱に寄りかかるように建っている家の屋根に彼の様子が見えるように座った。

(……なんだか気になるな、あの人……)

 彼をよく見てみると、黒いモヤが結構な数、取り憑いていた。

(あれもさっき浄化してたリューフか)

 シャイニーファインはじぃっと彼を観察しながら思いついた。

(確か浄化は人に対してもできるって言ってたな)

 光はやってみようと思い、静かに目を閉じて、瞑想をするように彼とその周りのリューフに対して光を送った。

 しばらくして光が目を開けると、黒いリューフは消えて、彼の表情もスッキリしていた。

 すぐに彼はベランダから部屋に戻っていった。

(これで大丈夫かな)

 安心した光は家路を辿っていった。


「はぁー、良かったぁ、三人目が見つかって!しかも光なんてホント嬉しいなぁー」

 愛は自分の部屋のソファーに座ってホットミルクティを飲んでゆっくりしていた。

「この調子で4人目、5人目も早く見つけるぞ」

 エーラが気張りながら言う。

「えーまたまたぁ、そんな簡単に見つからないってー」

 愛はミルクティの入ったカップに口をつける。

「何言ってんだ、お前が見つけるんだよ!!」

「えー!?」

 愛は飲んでいたミルクティを吹き出した。


 翌日。

 光は自分の家である高さ12階建てのうちの4階のアパートで制服に着替え、朝食のトーストを食べていた。

「じゃあ兄貴、先に出るから」

 光はパンを食べ終わり、皿を片付けて、新聞を読んでいる大学生の兄・陽太にそう言った。

 両親は共働きで二人とも朝が早いので先に出勤している。

「ああ、気をつけてな、いってら」

 陽太は新聞を読みながら答えた。


 光は鞄を準備した後、昨日エーラから受け取った金色の星のチャームを握って見つめた。

(……あたしが「トゥルーラブ」ってやつなのか)

 光はぐっと強くチャームを握り、首もとの制服の下に大事そうにネックレスとして着けた。

「行ってきます」

 光は靴を履いて家を出、駐輪所の自転車に乗った。

 

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