希望の三人目 輝く太陽の光・シャイニーファイン③(+立ち絵イラスト)
光がみらいと出会った翌日。
今日は朝から雨がずっと止まない。
空は暗く、重く、陰鬱で、土砂降りの雨がずっと降っている。
光は病院の入り口の前に立ち、傘もささずにびしょ濡れで上を見上げていた。
「…光」
愛が傘を持ち、光に声をかける。
「…みらいちゃんの容体は」
「…今、治療中だって。…助かるか助からないか…分からない……」
光は膝を抱えて座り込んだ。
「…ちくしょう…何がトゥルーラブだよ…世界を守る戦士?……たった一人の女の子も守れなくて、何が世界だよ!!」
「…光」
愛は傘を握る手を強めながら、座り込む光を見た。
「そうだ」
光は目を見開いて、愛に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟き、病院に入った。
「みらいを抱く」
「えっ!?」
愛が驚いて何か言おうとしたが、光はもう既にそこにはいなかった。
「すみません、木ノ山みらいさんのお見舞いに来たんですが、病室はどこですか」
光は、入り口から病院に入り、受付の女性に声をかけた。
「ごめんなさい、今は面会はできないんです」
「分かりました」
光は誰もいない廊下の角で呟いた。
「トゥルーラブ・チェンジ」
みらいのいる集中治療室まで進み、隙をついて部屋に入った。
「呼吸が止まりました!!心臓マッサージを!!」
「心拍数は!?」
「血圧も下がっています!!」
医師や助手、看護士が慌ただしくみらいの周りを取り巻いている。
光は邪魔にならない部屋の角にあぐらをかいて座り、目を瞑ってみらいに向かって「サンシャインフラッシュ」を送った。
「光」を送り続けていく内に、次第に、みらいの意識の中に入っていく。
そこは真っ暗な世界だった。みらいはパジャマ姿で立っていて、本人の辺りだけぼんやりと光っている。
みらいの目は虚ろだった。
「…光…さん?」
「みらい!!」
光はみらいのそばに近寄る。
「なんかね…時々、夢を見るんだ…そこは真っ暗で、何も見えなくて、寒くて、怖いの…何なんだろう、その世界は…向こうの世界が、私を呼んでいるのかなぁ……」
「向こうの世界になんて行かせない!!あんたには、もっともっと生きてほしい『未来』があるんだから!!」
光は、真剣な表情でみらいにそう伝えた。
光はみらいを抱きしめ、シャイニーフラッシュを送った。
光の全身からみらいにシャイニーフラッシュが送られ、苦しんでいたみらいの顔が徐々に安定してきた。
「あっ」
医師が声を上げる。
「心拍数が安定してきました」
「血圧もです」
看護士たちが言う。
光はシャイニーフラッシュをみらいに送り続けながら、ますますパワーを強めた。
しばらく経過した後。
光はいつの間にか寝ていたことに気がついた。目を覚ますと、集中治療室には誰もいなかった。
「今、何時!?」
光は時計を見る。朝の7時だった。
光は変身したままみらいのいる病室を探し回り、1階から3階を行き来した後、見つけた。
みらいは病室ですやすやと寝ていた。
光はホッとして、その場に座り込んだ。
(…少し、休もう)
光は変身したまま病室の壁に寄りかかって目を閉じた。
10分ぐらいして目を開けた時、みらいが起き上がって少し微笑みながらこちらを見ていた。
光は自分の姿を見て変身しているのを確かめると、エーラから教えて貰った、普通の人間には見えないことを思い出して確認すると、不思議そうにみらいを見返した。
「……みらい?」
光は問いかけてみる。
みらいは、また笑う。
「光さん」
光は驚いてみらいを見る。
「みらい…あたしの姿が見えるのか!?」
光はびっくりして立ち上がった。
「ありがとうございます」
みらいはお辞儀をした。
「光さんが助けてくれたんですよね」
光は戸惑いながらみらいを見た。
「いつも見る闇の中、誰かが、私に光をおくってくれているのを夢で見たんです。綺麗な、眩しい、白のような黄色い光……かっこいいコスチュームを着た女の人……」
光は、その場に崩れ落ちた。みらいの座っているベッドの、白いシーツに涙の雫が落ちる。
「どうして、光さんが泣くんですか」
みらいも笑って、両目から涙をこぼす。
光はみらいを柔らかく抱きしめた。
窓の外は晴れていた。陽の光が優しく、穏やかに差し込み、太陽は二人をあたたかく包み込んでいた。
土砂降りの雨が嘘のようだった。
シャイニーファイン 立ち絵+プロフィール
明宮 光/シャイニーファイン
17歳 身長:163cm 血液型:A
髪色:茶(変身前)→ 黄(変身後) 属性宝石:サンストーン
男勝りで明るくノリが良い。
空手が得意で、道場や部活に通っている。
橙色の宝石がついたグローブは、敵にダメージを与えたり浄化の光を発したりする。




