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なろうにまつわるエッセイ 一覧

異世界転生の流行理由 君の発言は総意かい?

 オラ、アミーゴ!

 三屋城衣智子です。


 異世界転生って知っていますか?

 なろうでは、当たり前。

 そして実は創作の歴史の中でも、異世界、ないし、転生って実は昔から存在していたって知っていました?


 たまに全く新しいものを生み出す方は、勿論いらっしゃいます。

 ですが、ほんの一部と私は考えます。

 世の中は組み合わせからのオリジナリティで、大体できていたりします。

 その個々って、実は神話代からあったりと、人の想像力って昔っから侮れなかったりするのです。


 私も神話など詳しくはわかりません。

 ですが、どうも自然災害と転生流行を結びつけ、炎上商法で自作を売りに売り飛ばしたいお方がいらっしゃるようで。

 その方の言うことには、転生が流行ったのは自然災害でニーズが出たから(意訳)、だそう。

 嘘だ! て人はツイッターにてお調べを、ご本人がもしも現在消してらしても、このエッセイ投稿時魚拓有です。


 人の命や尊厳が関わっていなければ、炎上商法も、議論の深まるきっかけになる場合も、なきにしもあらず。

 否定はせぬ、賛同もせぬ。

 けど素直な気持ち、私は炎上商法好きじゃない(個人の感想です)


 けど、現実の人の命、コロコロ転がし回って自分のお金にしちゃう、っていう事象には「テメェは駄目だ」ってちゃんと言っておくのが大人のお作法と思う私です。

 大事なのでもっかい言う、


「命を宣伝なんぞに使うお前様は駄目なんでございますよ☆きらっ」


 誰だろこれ、言語が崩壊した……。


 今回、私のお調べ能力にも限界があるので、三本立て(おまけの話有)です。

 なのに長くなった……くず折れても良いですか? 泣いても、良いですか?

 という冗談はさておき、活字中毒者に贈る活字中毒な私の異世界転生雑感。


 一、某作者が作品の位置付けをどう話していたのか、インタビューを掘った雑感。

 二、異世界と転生の歴史とネット界隈について雑感。

 三、蛇足。

 四、あたったネット資料的ページ。


 早速いってみよー!




 一、某作者が作品の位置付けをどう話していたのか、インタビューを掘った雑感。


 2021年アニメ化? したようなので、インタビュー記事がありましたよ。

 ないかと思っていたのでよかったです。

 読んだ雑感としては、元々ラノベ作家を目指してらした方のようです。

 素人、というより商業作家としての意識がある方のように文面からお見受けしました。

 作品をきちんと客観視し、キャラメイク等をしているようですよ。

 ちなみになぜこの作者を出したかと言うと件の方が、作品に言及しているからです。


 引用始め――――――――

 プロのラノベ作家を目指して、でも業界全体の風潮みたいなのが合わないと感じてやめて、それから何年かして「小説家になろう」を見つけて、そこには異世界転生とか転移とか、当時のラノベでは滅多に見ない、でも昔はいっぱいあって好きだったジャンルがたくさん存在してて、読んでいるうちに自分でも書いてみたくなって、また書き始めて、でも投稿するのは躊躇っていて、そんな中、かなり稚拙な作品でも、それなりに評価されていたり、読者がついていたりするのを見て、これなら私の作品も馬鹿にされること無く、読者と一緒にわいわい楽しくやっていけるんじゃないかな、と。

 そんな感じで小説家になろうに投稿を始めました。

 引用終わり―――――――― 【インタビュー】小説家になろう総合ランキング1位!『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』理不尽な孫の手先生


 引用始め――――――――

 光栄なことですが、間違っている気もします。私が『小説家になろう』で書き始めたときから、私の作品は『小説家になろう』の影響を強く受けていたので、私から見ると、私の前にはたくさんの先駆者がいるんです。

 引用終わり――――――――note 無職転生作者ANNインタビュー翻訳より


 異世界転生の本流はおそらく、より前に既に来ていたようです。

 まだパソコンの時代、目にする機会はスマホ普及の時代よりは少なくとも、パソコン界隈の方には題材自体は既にメジャーだったとも推測できます。




 二、異世界と転生の歴史とネット界隈について雑感。


 ブックオフオンラインさんが、異世界への召喚、転移、転生を本気でまとめたページが現存しました。

 いずれ消える可能性もありますが、すごい熱意です。

 それを見ると、神話代には、既に異界へといくお話はあったよう。

 一九八九年には、あかほりさとる先生が転生した上の転移作品の出版をなさっています。

 漫画だと、逆転生ですが「ぼくの地球を守って」が社会現象になった時代もあったそうです。


 なろうの書籍化でいうと、「リセット」という異世界転生作品が2004年に出版とのこと。

 現存なろうの 検索機能で出てくる「転生」単語に引っかかってくる小説も、一番古い投稿が2004年でした。

 ちなみに「異世界転生」の単語でも、投稿は2008年には既にある模様。

 消していかれる作者もいるので、当時はもっとあった可能性も。

 この辺を掘るには、なろうより前の投稿サイトや、個人サイト、夢サイト等々ある事もあり、円熟期がいつかは推測の域を出ないかもしれません。


 ちなみに掘っている途中で「スマホの普及」に言及してらっしゃる方がいました。

 ふむ。

 これは大事な要素かと思われますよ。

 実際スマホの普及前には携帯電話――ガラケーとして親しみある方も多いのでは――が普及していったようですから。

 携帯で小説を発表する時流などもあったのではないでしょうか。

 魔法のiランド? などは携帯電話普及時代の、波及効果の面白い実例かもしれませんね。

 そこに載っていた作品は、書籍化、映画化がなされているようです。


 これ以上は蛇足になるでしょうかね。

 こういった情報を見て、どう考えどう感じるかは各自読んだ方に委ねたいと思います。




 三、蛇足


 ちなみにGoogleに「Googleトレンド」というものがあるようで、単語の検索推移が2004年から集計? されているのですが、そのグラフとしては、ドンと異世界転生の波が来たのは2018年頃のようです。

 スマホとの関係性は、その道を知らず考察できないのが私の限界です。


 ちなみに調べた単語検索2004年以降から、一回目のギュインと来たであろう山を書き出しておきます。


 「異世界転生」2004年2月

  その後数度あり沈黙。

  2009年12月よりゆるゆる上がったままになる。

  沈黙後の数度目のギュインは実は2011年2月です。


 「異世界」2009年4月

  2005年7月からゆるゆる上がったままになる。


 「転生」2009年10月

  それ以前からコンスタントに検索されてる、実は人気キーワード。




 四、あたったネット資料的ページ


 参考資料です。


 コミックナタリーより 「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」特集 理不尽な孫の手(原作者)×長月達平対談

 パンタポルタより 【インタビュー】小説家になろう総合ランキング1位!『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』理不尽な孫の手先生

 noteより 無職転生作者ANNインタビュー翻訳


 ブックオフオンラインより 異世界《召喚・転移・転生》ファンタジーライトノベル年表

 WINDBIRD::ライトノベルブログより 「エヴァSS」から「小説家になろう」までのWeb小説年表


 モバイル社会研究所より スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及

 カトゆー家断絶より 転生トラックの元ネタを探しに行った





 私が調べて感じたことを、最後に。


 スマホの普及と共に、ネットワーク社会がより身近にもなりました。

 わざわざパソコンの前に座り、電源を入れ、起動を待つ。

 そんなことをせずとも、大体は常にスマホには電源が入っており、ボタン一つでネットへどぼん! なのです。


 そこに来て、バブル崩壊後の創作物を読んで育った世代が、この段々と収束していくかのような時代で社会人になり感じた閉塞感。

 それらが合わさり、創作物が紙媒体でしか伝達手段の無かった時代よりはるかに早く遠くへと沢山伝播していく。

 ネットという水槽への創作物の転生、とも呼べる事象の方が私にはしっくり来ました。


 「自然災害後を生きるのに転生創作物が癒しをもたらした」そう感じた人を否定はしないし、そういった事もあったでしょう。

 けどそれを言って良いのは当事者だけ、私はそう感じます。

 少なくとも炎上商法の為に、使ってはいけないと考えています。

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