異世界文化遺産カオスピア

「カオスピアが異世界文化遺産として地球に登録されます」と、神を名乗る存在が告げた。その瞬間、世界各国に異世界の大地が現れ、異世界の怪物が解き放たれた。世界の秩序が崩壊していく中、様々な異世界の資源、遺物という奇跡を起こす道具、アーツと呼ばれる魔法技術が世界中を熱狂させた。世界はカオスピアに順応するため、新たな世界政府、軍隊、組織、民間企業を立ち上げていく。パラダイムシフトの中、人々はカオスピアに染まっていった。
それから数十年後、カオスピア育ちの青年ラストは、カオスピアを巡る冒険者となるため故郷を立った。そんなラストの前に、囚われの女冒険者マルセラが現れ、とある頼みごとをするのだった。
※1話2000文字程度を予定。