道程
道は遠い
果てしなく遠い
彼方に見える
ぼんやりとした道程
どれだけ歩いたら
たどり着けるのか
精いっぱい背伸びをして
眺めてみた
ため息がでるほど
遠い遠い目的地
いっそこのまま
引き返そうかな
もしかしたら、この道は
進むべき道でないかもしれない
もしかしたら、あの道の方が
近道なのかもしれない
大事な時間
この道の先に待ってるものって
自分が求めてるものなのかな
本当に、その先に探してたものが見つかるのかな
たまらず声をあげて叫んでみた
こだまする声
でも、目の前の先の向こうは
その声も返ってこないぐらい
遠い遠い彼方の先
空を見上げた
雲が激しく交錯していた
ため息を吸い込んだ
来た道の方に一歩戻ろうとしたときに
後ろから声がした
また前の道を眺めた
彼方の方からその声が響いてた
よく耳をそばだてると、・・・れーって
聞こえてきた
なんて言ってるのかわかんないけど
また、その声が聞こえてきた
今度は重なるような声だ
はっきりと聞こえる声だった
あの遠い雲が運んでくれたようだった
彼方先の誰かが届けてくれた言葉を信じて
もう少し歩んでいこう
道は遠そうだけど、聞こえてきた言葉を信じて
頑張れ。この道で大丈夫だから。待ってるから。
その言葉を信じて、歩んでいこう