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死神の足音
その言葉の後、おじさんは消えていた。僕はどうしようもない感情に襲われた。まぁ死んだ方がマシなのかな僕なんかは、今まで自殺する人の気持ちはわからなかったが、今になってわかった。自分の未来を想像しても生きるために働いて、時間を使い、やっとの思いで生きている未来しか見えない。多分歳とってから、いや死んでから、あの若い内に死んでおけばよかったと思うのだろうか、おじさんが言っていた。1万人に一人の存在になれると言う言葉、多分ここでは僕は1万人に一人の存在にはなれないと強く思った。家に帰った僕は明日気持ちが変わらなければ考えようと思い寝た。